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ha64
おじさんになりたかった
こどものころ男子っていいなと思ってた。
体を動かすのがすきなわたしは、男子に混じって廊下で手袋ドッチボールをやっていた。
思春期になって生理がくるようになったりしたら、余計に自由に見える男子が羨ましかった。
◇
20代になると女性の方がいいかなと思った。
『若いっていいよね』って男女問わず年上の方々から可愛がってもらえた。
仕事に関しては男性の方が優遇されているように感じたけど、お付き合いであちこち飲み会に連れていかれるのは大変そうだった。
◇
さて30代も後半。
わたしは若い頃からずっとおじさんに憧れていた。
なんだかんだくだらないことをいいながら、自由にお酒を飲むおじさんがすきで羨ましかった。
きっと大変なことも多いんだろうけど。
おばさんは美魔女っていうくらい、きれいであり続ける努力をしなければという謎のプレッシャーがわたしの中にはある。
ただどう足掻いたって性別を変えることはできないからおじさんになることは諦める。
先日読んだ本になりたいおばさん像を見つけた。
あちこちで気安く声をかけられるコミュニケーション能力抜群なおばさん。
年齢を重ねたからには、若い人やお客さんたちに声をかける「おばちゃん」的役割を引き受けるのがマナーではないだろうか。
立派なおばちゃんになりたい気持ちは、日々強くなっている。
柴崎有香/おばちゃんのマナーより
いろんなおばさんがいるけど、別に美魔女じゃなくてもいい。
周りを明るく楽しくできるおばさんにわたしはなりたい。
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