尊敬する人はいない
私の尊敬する人はどこかにいる。
その人はどこかにいる。
でも、その人は絶対、私には知られない。
もし知ろうとしたら、私はきっと誰かに知られようとするから。
通学路が綺麗なのも、隣で笑っているあの子も
きっと、その人のおかげ。
ほんと誰なんだろう。
そして、その人は絶対、私には見つからない。
もし見つけようとしたら、私はきっと誰かに見られようとするから。
いつか、誰にも優しくなれなくなってしまう。
だから安心するの。
その人を想うのはどうって?
分かんない。
だって、
私はどんな誰よりも、その人を尊敬しちゃっているから。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?