うつ病と子育て
私はもうずいぶんと長い間うつ病を患っている。かなり心身共に辛い状態だ。毎日希死念慮と闘い薬に頼りながらも、何とか生きているような状態である。
仕事も出来ない状態になってもう何年にもなる。現在は生活保護を受給して生活をしている。中学一年生の息子と二人暮らしだ。
うつ病患者として子供を育てる親の気持ち、生活保護受給者として子供を育てる親の気持ちはわかっても、親がうつ病にかかり仕事も出来ず生活保護を受けているという子供というのはどんな気持ちなのかはわからない。少なくとも嬉しいとは思わないだろうし、幸せだとも感じないのだろう。
もちろん子供は可愛いのだがそれだけでは子育ては出来ない。自分一人ならやらなくてもいい事でも、子供がいるとやらなければならない事もたくさんあり、それを苦痛だと思ってしまう事も正直ある。自分の体調がどんなに悪くても食事は食べさせなくてはならないし、洗濯も毎日しなければならない。苦痛以外の何物でもないのである。
そんな自分の気持ちを知ってか知らずか、食事やその他の家事でも私に対する気遣いが感じられる。本当なら母親のところにいて生活したほうが本人のためにはいいのかもしれない。しかし生活環境の中でも『友達』というのが息子の中では大きなことなのだろうと思う。友達がいるから、嫌な環境でも多少は我慢しなければならないと子供ながらに考えているのかもしれない。
子育てとは難しいもので、金だけあっても、人に他する愛情や子供に対する愛情を教えることは出来ないし、逆に愛情にあふれている人でも金がなければ、必要なものを買い与えることも、習い事などをさせて子供の可能性を広げてあげることが出来ない。そのどちらも兼ね備えている人というのは、どれだけいるのだろうかと、ふと考えてしまう事もある。
私は子供に対する愛情という面においては他の人に負けていないという自負はあるが、生活保護受給者のため金銭面での余裕は全くない。学校で必要なものも満足に買えないし、部活動も入りたい部活があったらしいのだが必要なものをそろえるため数万円かかってしまうため、違う部活に入ったりと子供に気を使わせてしまっている駄目な親である。
今の私の目標は社会復帰をしてどんな事でもいいから仕事をし、子供に今よりは少しでもいい生活をさせてやりたいという事である。それが簡単な事ではないのは自分自身がよくわかっていることなのだが、どうにか頑張りたいという強い気持ちは持っている。