『この世で一番おもしろい統計学』を読んで

 私は大学生時代にゼミで統計学について学んでいました。大学時代に様々な統計的分析について学んでいましたが、時間も経ち少しずつ知識が失われていると感じ、この本を手に取り基本的なことを楽しく学び直そうと考えました。

 この本は統計学の基本についてとてもわかりやすく、そして楽しく学べる本でと感じました。

私が思う良かったポイントは

⑴基礎的なところに絞っていること

⑵漫画形式で気軽に読み進められること


⑴基礎的なところに絞っていること

 この本で扱われているのは、分析の手法等というよりはそもそも統計学の目的とは何かや無作為抽出について、「P値とは?信頼区間とは?」など統計学を学ぶ上で必要な言葉についての説明や統計学を用いて何ができるのかについての説明がされていた。

⑵漫画形式で気軽に読み進められること

 この本は統計学の専門的な本とは違って可愛らしい絵や図形が本の大半を占める漫画形式で書かれている。
 それによって230ページとかなりの分量がある本も何のストレスもなく読み進めることができた。
 また漫画形式ということで多少なりともストーリーを追っかけている感覚になり(個人的な感覚です)、読み進めやすい構成になっていた。

 このようにこの本は非常にシンプルにわかりやすく統計学の基本的なことが述べられているので、統計学を学んだことがない方、特にその中でも数字が嫌いという方にとっては非常に読みやすく、理解がしやすい本だと感じた。

 私自身は大学で統計学を学び、P値や信頼区間の説明についてはわかったつもりでいたが、本当の意味で理解できていなかった部分が少しあり、改めて統計学について学ぶことができた。
 またこれからの時代はビッグデータという言葉があるように、データがあふれた社会になっていく。そのためデータを用いて、分析を行う統計学の重要性はより高まっていくことが予想できる。そういった背景やこの本を読んで感じたことを踏まえて、私はこれからも統計学の勉強を続けたいと感じることができた。

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