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リハ塾マガジン

臨床で感じるなぜ?を解決し結果を出したい人のためのWebマガジン。 機能解剖、生理学、病態やメカニズムの理解、そこから考えられるアプローチを学び、より臨床で使える形で知識を提供し…
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2022年4月の記事一覧

神経に影響を与える3つの要因

リハ塾の松井です! 坐骨神経領域の痺れや痛み、足底や手指の痺れなど、末梢神経の影響が疑われるこれらの症状は臨床的にも非常に多い訴えだと思います。 何か背景に原因となる要因がはっきりしていれば解決もできるかもしれませんが、原因がはっきりしていない症状はアプローチも難しく、中々改善してこないですよね。 そんなはっきりしない症状の原因の1つに末梢神経の滑走の問題があります。 筋骨格系で考えるのは簡単ですが、神経も脊髄から分岐して、四肢を走行しているわけなので、神経による影響

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ラテラルスラストって内反変形があるから起こるんだっけ?

リハ塾の松井です! 学生さんと話していて違和感を感じたことがありました。 それは「内反変形があるからラテラルスラストが起こる」という内容です。 変形していてもスラストが認めない方は認めないし、これでは変形があるから痛いと言うのと同じです。 変形も原因の1つではあるはずですが、変形はリハビリではどうにもなりませんし、じゃあなんのためにリハビリをするのか。

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股関節拘縮のアプローチ【術後に制限因子となりやすい4つの筋肉】

火曜日ライターの松井です! 今年度から急性期病棟に移って、術後の整形疾患の方をゴリゴリ見ておりますが、THA後や人工骨頭置換術後の股関節可動域の獲得は中々難渋する症例もいますね。 歩行は自立できても、靴や靴下、下着などを履くための可動域が今ひとつ足りないという症例が何名かおられました。 あの手この手で履き方を指導したり、可動域の拡大を狙って介入していますが、僕と同じように悩む方も多いと思います。 そこで、今回は股関節の可動域制限に対するアプローチを機能解剖からおさらい

肩関節の可動性を出すための肩甲骨の安定化

リハ塾の松井です! 今回は肩関節機能障害と背部筋群との関連について解説します。 肩関節運動の初期では、肩甲骨が内転し、上腕骨の運動に対するセッティングを行います。 この肩甲骨のセッティングによる安定があるので、上腕骨は安定する土台を支点に動くことができます。 この安定する土台、つまり肩甲骨がないと、上腕骨も自由に動くことは難しくなります。 安定する土台がない場合は、僧帽筋や三角筋など大きいアウターマッスルの緊張を高めて、肩周りがガチガチに固まってしまいます。

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不安定な肩関節の治療のポイントは肩甲骨

リハ塾の松井です! 今日は肩関節脱臼など肩関節不安定症の病態と評価、アプローチを解説します。 肩関節不安定症は外傷性と非外傷性によっても病態は異なりますし、肩関節周囲炎などの他の肩関節疾患ともまた違った考え方をする必要があります。 また、不安定症でなくても、腱板断裂や上腕骨骨折の術後なんかも肩甲帯や体幹の代償が強い症例は、視点を変えれば肩関節が不安定だからこその代償とも捉えることができます。 なので、今回の記事は腱板断裂などで代償が強い症例も当てはまることができると思

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痛みの基礎!臨床成績を上げるためのポイント

リハ塾の松井です! 「痛み」って臨床でほぼ必ずと言っていいほど問題点に挙がりますよね。 それだけ大きな問題点ですが、それを解決するのは難しいのも事実。 痛みについて学べば学ぶほど、分からなくなるような感覚にすら陥ります。 今回は急性期〜生活期まで通して経験した僕が、痛みの基礎からスライドにまとめてみました! 痛みについて学びたい、痛みで難渋している症例がいる、分からないことがある方は見てください。 スライドは全部で30枚あります。

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膝関節拘縮の臨床的なポイント【機能解剖からアプローチまで解説】

火曜日ライターの松井です! 以前、こんなツイートをしたところ、思った以上の反響がありました。 皆さんも、膝の伸展=大腿四頭筋、膝の屈曲制限=大腿四頭筋という認識をしている、してきたからこそ、これだけの共感を得られたのかなと思います。 ですが、ツイートにもあるように、膝の伸展機構に関わる組織はかなりたくさんあります。 大腿四頭筋だけ考えていては、視点が狭すぎるので、中々屈曲制限が変わらなかったり、伸展が上手く出なかったりします。 そこで、今回は膝の伸展機構に関わる組織

単なるADL練習ではない?寝返りを運動療法として用いる考え方

リハ塾の松井です! 寝返り動作は生活する上で誰もがする動作です。 なので、寝返りできない方はリハビリで練習することもあると思いますが、既に寝返り動作ができる方にはリハビリとして寝返り動作をすることはあまりないのではないでしょうか? ですが、寝返り動作を自立させるためではなく、身体機能面で見ても寝返り動作は有用な運動療法になります。 今日は寝返りをADL練習だけではなく、運動療法として考えた時について解説します。

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意外と知らない腹筋群の機能解剖

リハ塾の松井です! 腹筋群って腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などたくさんありますが、実際、どれをどう鍛えていけばいいのか、どれが重要なのかわかりますか? 解剖学的な特徴を見てみると分かることも多く、普段の生活や臨床での疑問が解決することがあります。 今回は、正しいかどうかは別として、あくまでも僕の考えとして、解剖学的な視点から見た腹筋群について解説します。

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肩関節の拘縮治療のアプローチ【制限因子となりやすい3つの組織】

火曜日ライターの松井です! 4月から2年ぶりに病院の急性期で勤務になりまして、デイケアの利用者さんとはまた違った層の方々のリハビリをしています。 また新たな気持ちで新鮮さも感じつつも楽しくやっています! そこで、肩関節疾患の方が何人かおられたので、自分自身の考えもまとめつつ、今回は肩関節の拘縮治療についてまとめてみました! 肩関節の拘縮は中々に厄介なので、ポイントを押さえて進めないと時間だけがただただ過ぎていきます。 拘縮治療において大事なポイントを3つに絞って解説

膝疾患を担当するならPrefemoral fat padについて知ろう

リハ塾の松井です! 膝関節の伸展機構の1つにPrefemoral fat pad(以下、PFP)があります。 若手の頃は、膝伸展=大腿四頭筋という考えしかなく、屈曲制限があればとりあえず大腿四頭筋のストレッチ、伸展筋力低下があればとりあえず大腿四頭筋の筋トレでした。 ですが、膝関節には膝蓋下脂肪体然り、PFPと呼ばれる脂肪体も存在し、膝の伸展機構を構成する1つの要素となっています。 存在するからには、膝関節の機能にとって重要だから存在するわけで、膝関節のリハビリをする

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【烏口上腕靭帯の機能解剖】肩関節下垂位の外旋を改善するために

リハ塾の松井です! 肩関節のリハビリでよく遭遇する問題の1つが、「下垂位での外旋制限」。 個人的にも下垂位の外旋制限はよく遭遇しますし、制限も長期化しやすい印象が強いです。 また、下垂位での外旋制限は肩関節挙上角度に影響を及ぼす要因の1つとしても考えられています(参考文献①)。 なので、長期化しやすい制限という前提のもと、早期から制限の改善に積極的に取り組む必要があると思っています。 そんな下垂位での外旋制限を引き起こす原因の1つが、烏口上腕靭帯です。 今回は烏口

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足関節を学べるお勧めの書籍&文献【お勧めの勉強方法も紹介!】

リハ塾の松井です! 今日は足関節に関する質問をいただきました。 <ご質問内容> 足関節の解剖や運動学、評価など勉強できる書籍は何かありますか? おすすめの文献でも構いません。何かありましたら教えて頂けるとありがたいです。 網羅的に学ぶなら、まずは教科書的なものを読むのが良いと思います。 基本的な解剖学、運動学は教科書ならまとまっていると思うので! 質問の内容から察するに、「足関節の運動中のkargar's fat padの動きについて知りたい」のように、具体的に知り

ヘルニアによる痛みの原因とは?

リハ塾の松井です! 臨床でも担当する機会が多い腰椎椎間板ヘルニア。 大きな問題点の1つが痛みですよね。 この痛みって何で起こっているか評価していますか? 新人の頃は、Drが神経が圧迫されているから痛いと言われても何の疑いも持ちませんでしたが、本当にそうでしょうか?

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