【インタビューvol,1】「子育て中に家庭で大人の味を楽しむのは簡単ですよ」-野菜ソムリエ みつはし さなこさん
子どもがいると、ちょっとの我慢が続きがち!
ねぇねぇママたち、毎日子どもの味に合わせた夕飯を食べていませんか?
共働きで時間がない上にお料理が苦手、毎日キッチンに立つのを苦痛に感じていませんか?
子育て中は、我慢することがたくさんあります。
終わらない家事は、毎日山のように押し寄せてくるし、ワーママなら仕事もしながら子育てのさまざまなトラブルにも対応しなければいけませんよね。
そんなワーママの悩みを解決するコツや方法はないものでしょうか。
今回は、野菜ソムリエであり食や料理に関する発信をされているみつはし さなこさんに“ママが調理を楽しむコツ”を聞きました。
忙しい主婦が簡単に楽(ラク)しながらお料理するコツが満載なのでぜひ最後まで読んでくださいね♪
◾️みつはしさなこ
東京外国語大学在学中にインドネシア語を専攻。国内商社での法人営業職を9年経験し400社以上の法人担当。2年間都内の青果店に勤務し野菜や果物の旬の産地、野菜や調理法について学ぶ。家事代行業で家政婦を経験し共働きファミリーを中心に作り置き料理をつくる。ライターは2021年から活動開始。現在専業ライター。プライベートでは、2男1女を育てる主婦。
―子育て家庭でも大人の味付けを楽しむ方法、ありますか?
「子どもがいると食事が子ども向けの味付けに寄りがちですが、簡単に大人も楽しめるように味を変身させる方法があるんですよ」
インスタグラムで料理のレシピを発信している、野菜ソムリエのみつはしさんはそう教えてくれました。
「例えば、カレーライスは子どもがいるご家庭の定番料理ですが、甘口カレーをママも一緒に食べている方も多いのではないでしょうか?独身時代は辛口しか食べなかったのに、子育て中の今は甘口ばかり食べて我慢している、なんて話をよく聞きます」
そんな方におすすめなのが、甘口カレーに振りかけるだけで辛口になる「カレースパイス」だそう。「カレースパイス」は、ドラッグストアやアマゾンなどでも簡単に手に入る調味料で、金額も100円台から購入できるものばかりなのには驚きです。
カレーに振りかける調味料選びにもコツがあるそう。
「調味料を選ぶ際には、唐辛子とこしょうが多い調味料の方が、辛味が出てスパイシーになります。中に何が入っているか確認してみてください」
中でもみつはしさんのおすすめはこちら!
鎌倉に本店がある本格スパイス商「株式会社アナン」のカレーパウダー。
みつはしさんは子ども用の甘口カレーに、このパウダーをご夫婦で掛けて辛口カレーにして召し上がっているそうです。
「市販のルウで作ったカレーに振りかけると、本格的インドカレーのような味わいになります。私の場合、カレー1皿あたり小さじ1/4〜1/2で好みのスパイシーな中辛になるので、この1袋でかなり長く使えますよ〜」
さらに、カレー以外の料理を調整する調味料も教えてくれました。
「煮物や薄味のおかずに「柚子胡椒」を振りかけても美味しいですよ。このひと手間で、子ども向けの味付けで我慢していた大人のストレスが減ります」にっこり微笑むみつはしさん。
そ、そんな魔法のようなスパイスがあったとは。
インタビュー中にも「えー!」「すごーい!」を連発してしまいました。
スパイスの他にも、“子育て中に無理せずラクに料理を楽しむコツ”をたくさん聞いてきましたよ。
―スパイス調理の他に、忙しい主婦におすすめの「時短」で「簡単」な調理法を教えてください。
「普段、私も簡単な料理しか作りません!忙しいママは、料理作りをラクしていいと思うんです。例えば、下味が付いている物を買うのもいいし、冷凍の食材を使っても良いと思います」
―やはり野菜は、栄養価を考えて買わないといけませんか?
「いいえ。栄養価を考えるよりも、使いやすい野菜を選ぶことをおすすめしたいです。この野菜なら炒め物と煮物に使えるな、これは半分冷凍できるな、など買い物しながら想像して見てください。その内、野菜ごとに使い方のレパートリーが増えていきますよ」
―いつも簡単な料理ばかりになってしまいます。たまには、煮物など手の込んだ料理を家族に作ってあげたいのですがどうすればいいですか?
「そうですね。もし在宅ワーカーさんなら、仕事の合間に“ほったらかし調理”をするのもいいかがでしょう。ママライターさんを例に出すと、1記事の構成を作ったらキッチンで大根を切る、画像選びを終えたら大根を煮始める、記事を納品したら大根の煮具合をチェックするなどでしょうか。
集中力が切れたタイミングで、仕込みをしたり具材に下味をつけたりするのもいいですね。次の仕事が終わるまで寝かしておくなど、在宅ワーカーの強みを活かした調理法ができるはずです」
―わぁ、確かにその方法なら、意識すればできそうです。細切れ作業で家事も仕事も捗るかもしれませんね!あと、便利な家電も使ってみたいです〜
「調理に使える家電と言えば、電気圧力鍋は便利ですね。具材を入れておくだけでお料理が出来上がるので、朝セットするのもいいですし、急な外出があっても安心です。
これから電気圧力鍋の購入を考えている方は、圧力鍋の機能にも注意して確認してみてください。圧力鍋には「自動調理モード」タイプと「手動調理モード」タイプがあります。「自動調理モード」があるとお値段は高めですが、レシピ通りにお料理を作りたいタイプのママにはおすすめ。「手動調理モードのみ」のタイプでも、ある程度自分で味付けができれば、十分美味しく作れますよ。シンプルな機能でも十分!お値段も1万円台で買える物もあります。
―ところで、みつはしさんは始めから料理好きだったのですか?
「いいえ、結婚してからずっと料理が苦手でした。でも、子育てが始まると、徐々に食に興味を持つようになってきたんです。
実は、去年の夏まで家事代行で各ご家庭を回って、作り置きおかずを作っていました。ご家庭によっていろいろですが、「2時間で冷蔵庫の材料を使って作って欲しい」とか「3時間で10品以上作って片付けまでお願いしたい」などの時間や品数の制限があったりして。味付けに関しても、「お任せ」というご家庭や「甘くして欲しい」などの指示がありましたね。
この作り置きのおかずを作る家事代行の仕事で、私の料理力は鍛えられたんだと思います。少し面倒だなと思っていたお料理をゲーム感覚で楽しめるようになりました。もし、料理が面倒臭い!と感じている主婦の方がいたら、夕飯作りをゲームとして考え、ゲームをコンプリートする感覚で取り組んでもいいのかもしれません」
―これからどんな発信を誰に届けたいですか?
「子育て中は忙しくて料理する時間を短縮したいと考えている人は多いですよね。私は、料理することが苦痛に感じている主婦に向けて、もっとラクに料理を楽しもうよと伝えたいです!これからも、忙しい主婦がラクして家族が喜ぶレシピや調理のコツを発信していきたいと思います」
みつはしさんは現在、ツイッターではライターとしての発信を、インスタグラムでは主婦が簡単に美味しく作れる料理のレシピを投稿されています。料理を負担に感じている主婦だけでなく、いつもと違ったレシピに挑戦してみたい方にもおすすめのアカウントです♪
⚫︎Instagram
https://twitter.com/sana_kopirumah
⚫︎Blog
みつはしさん、ママに役立つ素敵なお話をありがとうございました。
またぜひゆっくりお話しさせてください!