【2024年】今オススメしたい書籍10選
今年の目標読書数は26冊、例年の半分に設定していました。が、結果は【23冊】・・・。
23冊しか読んでないのにBEST 10を発表するのも不思議に思われるかもですが、冊数が少ない分、読む本は厳選したので、この10冊は分母が少なくとも自信を持っておススメ出来る本ばかりです!
どれか一つでも、皆様に「読んでみたいな」と思って貰えるものが紹介出来ていたら嬉しいです。
過去の書籍紹介記事はマガジンに纏めていますので、こちらもどうぞ。
1.10倍成長
今年は、「営業本部長(後にCOO)就任」と「この本との出会い」が掛け算としての一大イベントでした。
人生初の営業責任者、そして事業責任者になり途方に暮れていた中で、セルソース創業者で現CXOの裙本さんに紹介してもらった一冊。
今、私はこの本を「聖書」として営業戦略と人的資本経営戦略を紡いでいます。仕事のみならず「自分の人生を10倍成長させる」という内容でもあるので、万人におすすめです。
2. 日本語の作文技術
こうやってnote記事を執筆することも多く、私は人一倍「国語力」「文章力」へのこだわりが強いです。
特に仕事をする上では、テキストコミュニケーションで交わされる情報量はオーラルのそれを遥かに上回るので、自分のためならず、他者の生産性を上げる、という意味でも文章の質は非常に重要です。
でも「国語力」「文章力」はどうしてもアートの部分が強く、人に伝授し辛いという側面がありますが、この本は極めて「サイエンス」を「日本語の作文」を分解・解説してくれています。
この内容を頭に入れるだけで、文章力は非連続的に伸びると思うので、是非、是非読んでください。
3. 選択の科学
自らが50人とかの組織の長になり、「指示」することによる「選択の減少」とどう向き合うべきか、ということに悩んでいたとき、NewsPicksの特集で拝見したのが著者であるシーナ・アイエンガーさん。
ご自身が盲目であり、それによって大きく選択肢の数が減っている中で、「選択」に徹底的に向き合われた方。
「選択が多すぎると人は不幸になる」という、分かっているようで分かっていないことを全力で「科学」いただいたこの本。
世のリーダー・マネジメントの方には是非読んでいただきたいです。
4. 宗教を学べば経営がわかる
僕はこういう新書系が結構嫌いなのですが笑、この本はめちゃくちゃ良かった。
HRの人間からすると、組織論を勉強する際に宗教を学ぶのは非常に自然なことなのですが、本気で学ぼうとするとめちゃくちゃリソースを取られます。
この本は本当に薄い本なのに、エッセンスがギューッと詰まっていて、一気に色んな情報同士が脳内で繋がっていきます。新米リーダーやマネジメントに特におすすめです。
5. 貞観政要 世を革めるのはリーダーのみにあらず
自分がHR責任者だった時、とにかく大事にしていたのは「フィードバックサイクル」でした。フィードバックが受けられない・回らない組織は絶対に破滅すると信じているので。
その論理を改めて補強してくれたのが、この一冊でした。出来るだけ側近に「なんでも言ってくれるフィードバッカ―を置く」ことで成功した大唐帝国。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは良く言ったもので、ずっと悩んでいたことの答えが大体書いてありました笑
6. 最高の戦略教科書 孫子
これは、自分がCOOになったタイミングでの「読み直し」でしたが、立場変わって読むと、また受け取り方が全く変わりました。
貞観政要もそうですが、本当に歴史から学べることは多い。実は冒頭の「10倍成長」と同じことを言っているところも多く、数千年前から本質は変わってないのだな、と痛感しました。
私が12の事業の責任者になり、「一個一個戦略作ってたらキリがない」と思い、思い出したのが孫子でした。ここを「大木の幹」として設定し、各事業の戦術を作りこんでいます。
7. ドラッカーと論語
リベラルアーツ3本立ての3本目。今度は「論語」です。孔子もキラーワードを大量に残しているのですが、個人的に痺れた二つのコンテンツがあるので、紹介します。
一つ目は「食料と信頼、どちらを失うとしたら、どちらを選びますか」と聞かれ、以下のように答えました。
「目先の利得を求めて、全ての基盤である信頼を失うようなことはするな」ということですね。事業をやっていると「つい目先の売上・利益」が気になりますが、それを理由に社外・社内の信頼を落とすようなことの無いようにしなければなりません。
もう一つはこちらです。
めちゃくちゃシンプルなのですが、リーダーは孤独であり、ついその孤独や不安から「同調」したくなります。同調してしまえば、すごい楽なんですよね。そうなりそうになった時、この言葉を思い出します。
8. 思考の整理学
「東大・京大1位!」という帯が嫌いでずっと読んでこなかったのですが笑、読んでみたら良書でした。
この本は「思考」の話ですが、本質は「忘却」の話。「忘れることを恐れるな、恐れる必要もない」と語っていて、知識や思考との向き合い方がクリアになりました。以下のメモは、大切に取ってあります。
9. かがみの孤城
リベラルアーツやビジネス書ばっかりだと疲れるので、友人から紹介してもらった小説を手に取ってみましたが、なんていうんでしょう、「心がすーっと洗われる感覚」と言うのでしょうか。
頭の中に絵が浮かんできて、そこに没頭できる小説って私はそんなに無いのですが(ハリーポッターとかなんにも浮かんでこないw)、この本はどっぷりその世界に入り込むことが出来て、脳が一気にリフレッシュされました。
10. 利他・ケア・傷の倫理学 「私」を生き直すための哲学
僕が大好きな近内さんの一冊。
「僕らはケア・利他に失敗するのに、なぜアンパンマンは成功するのか」というキャッチーな内容からスタートする本書は、良質な社会や組織を作るためのエッセンスに溢れています。
なぜ現代企業はPurposeやMissionの言語化が必要なのか、そして「何が1対1、1対多数相互信頼を生むのか」という点について、大きな示唆をくれます。
また、私はこの本を読んで「言語化が全てではない」ということも学びました。
10位にしたのは、私が近内さんが好きすぎるのでバイアス掛かってるかもと思い10位にしただけで、本当はもっと上位で、めっちゃくちゃおススメです。
おわりに
ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。
私は「人から紹介された本を読む」のが大好きなので、是非通りすがりの方でも、本を紹介していただけたら本当に嬉しいです(XでDMください!)。
来年も素敵な書籍を紹介出来るよう、色んな本に手を伸ばしていきたいと思います。
ではまた来年お会いしましょう!