運動は質より量か?それとも量より質?
今日は、
「運動」の『量』と『質』の どちらを選ぶのが良いの?
というお話しです。
実際には、量も質も どちらも とても大切 ですが(欲張りましょ)
どちらを選ぶか と言われたら、
わたしは 『質』 と答えます。
いや、もし、
誰か一人の人に
『運動は、量 と 質 どちらが大切ですか?』と尋ねられたら、
わたしは、
『あなたは 運動をすることで何を得たいですか?』
と、
運動の目的を尋ねてみます。
と言うのも、
『 何を目的とした運動なのか 』
によって、量と質の優先度が変わってきます。
健康のため?では、その健康とは何を意味している?
体力をつけるため?持久力をつけるため?
代謝効率の改善?
麻痺の改善?痛みをなくすため?
歩き方の改善?姿勢の改善?
こちら(hikari整体サロン)にいらっしゃる方の目的として
①脳卒中後遺症後の身体運動機能の回復、自費リハビリとして、
歩容(歩き方)の改善、麻痺の改善を目的に来られる方、
②なかなか治らない腰の痛みや膝の痛みを治すため、
③姿勢の改善 のため
などが、大半です。
(①②を目的に治療すると、姿勢はおのずと 改善していきます)
これらの
・歩き方の改善
・痛みの改善 や 痛みの予防 (運動選手は選手生命の長さに関わります)
・姿勢の改善
・運動技術の改善
に関しては、運動の質を求めることは、欠かせません。
運動の質、間違った方向で運動すると、
むしろ、歩き方や痛み、姿勢を悪化させることは十分にあり得ます。
実際に、健康のために(まず ここが漠然としている のですが)
運動を始めて しばらくした頃に、
痛みが出たり、歩きづらくなったり、
元々、歩くことが大変な方で 運動を始めたらより一層歩けなくなったという方もいらっしゃいました。
あとは、ご年配の方やご病気で動きづらい方の場合に、
運動の質(仕方)が悪いと、筋肉のインバランスが余計に悪くなり、
転倒傾向が強くなる方もいらっしゃいます。
もちろん、
痛みが そこまでシビアではなくて、受傷機転が明確な場合など、
量をこなすことで( それでもそこそこの質は必要 )
良くなることもあります。
質が大切と 言いましたが、
体力(持久力) の回復 を目的にする場合は、
量 が 大切になります。
質だけでは、持久力をつけることは 難しいですし、
代謝効率の改善や心肺機能の改善にもある程度の量が必要です。
また麻痺を改善させるために、
脳のマッピングを変える、神経の可塑性を狙う場合には、
質だけではなく、量もかなり重要になります。
(圧倒的に麻痺を回復しようと思ったら、1日300回の関節運動が必要と言われています)
ただし、質が悪い状態(誤った動かし方)で
量をこなす(沢山動かす)と、
痛みが出るまでの期間が短くなったり、
運動機能が低下することがあります。
また、今、健康に不安がなくて、運動をされている方も、
大切な時間を使って、量をこなす場合には、
何十年後、もしくは数年後に、
痛みを出さないために、
運動の質を意識してみてはどうでしょうか。
じゃあ、運動の質って、何を基準にすればいいの?
という一つの基準に、少なくとも
ズキっとする痛みを出すような運動だけはしないことが
大切です。
最後まで、お読みくださりありがとうございます。
hikari整体サロン
吉永光恵
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