「よむうつわ上」を読んだ中三女子の感想
パッと目に飛び込んできた、「藍色ちろり」の写真に心を奪われて。
読んでみました。
歴史と関連してくる茶道具のお話、日本人の美意識についてのことが、すごく興味深かったです。
面白かったし、茶道への憧れが搔き立てられました・・・。
特に面白かったのは、青磁のところと「唐物茶壷 銘 弾正」の章。
青磁に関しては、本の内容、というよりも小学生のころの記憶によるところが大きいのですが。
母が中国茶好きということもあって、よく青磁の展示会とかも見に行ったんですよ。
その時には何も・・・綺麗だなとか、すごいな、とかの前に「何これ?」としか思わなかったのですが、この本を読んでいると、そっか、そういうものなんだ、とかそんな歴史があるんだって。
ああいう展示はたぶん、歴史を学んでからの方が面白いんでしょうね。
青磁に関して、もっと学んでみたいなと思いました。
「唐物茶壷 銘 弾正」にかんしては、凹凸がある面と整えられた「正面」との話がとても面白かったです。
正面から見ると威風堂々をしているけれど、裏のでこぼこした面を大名たちは愛でていたのかもしれませんね、というところ。
私も、完璧なものよりもでこぼこした人間味のあるものが好きです。
そういう親しみのある茶道具をもっと知りたい。
この本を読んで、作者のロバートキャンベルさんが羨ましいと思いました。
茶道具ってきっと、展示会で見るよりもお茶室で一つずつ見る方がぐっと迫って来てくれると思うんですよ。
全身を使って感じ取れるんだろうな、と。
展示会を楽しめないことがあるのは私が未熟だからかもしれませんが、それだからお茶室でゆっくり拝見出来たらなと思うんです。