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「閃光スクランブル」を読んだ中二女子の感想

加藤シゲアキさん作、「ピンクとグレー」の感想を投稿してから気付けば随分時間が空いてしまっていました。

近々出しますって言ったのに・・・すみません。

お待たせしました。(っていうか、待っていてくれた方がいたなら嬉しいです。)「閃光スクランブル」読みました!

読み終わった直後の感想は、「ピカピカ。鮮烈・・・」でした。

休みの日に一気に読んだのもあってかな。頭に残っているのが鮮烈な色だけだったんですよ。

パラパラとページを見返して見ても見たページの断片が思い浮かぶだけであらすじがなかなか思い出せなくて。

でも「その時」が来たらこういうの読んだな、って思い出す文章なんだなっていう、なんとなくですが心のどこかで確信していました。

いや、でも、もう。すごいです。

「オルタネート」も読みたくなりました。

前に読んだ「ピンクとグレー」の相当でしたが、今回の「閃光スクランブル」はもっと圧倒されるというか、飲み込まれる感じがあって、しばらく余韻から抜け出せませんでした。

こうなったら部分部分の感想を書いていくのも無粋なので、この本全体の感想を書いていきたいと思います。

まず感じたのが登場人物たちの魅力です。

前回の「ピンクとグレー」では、「リズム感」で白木の魅力を表現されていました。もちろんその表現も素敵で、なかなか出てこない表現だとは思うのですが「閃光スクランブル」ではもっと洗練されているなって感じます。

特定の言葉で魅力を表さなくても、登場人物の魅力が感じられるんです。

印象的なのはやっぱりその人物たちの背景。

巧の職業とか、香緒里さんのこととか。

ユウアさんのあたりは小説にはよく出てきそうな思い出ですが、そこも含めて新しく感じられるように仕立て上げるのはすごいです。

「パパラッチ」って、考えてみると初めて小説で見るんですよ。

普通の人は普段そこまで気にかけないからでしょうか。

それからもう一つ。

事件って、小説になるんだなって思ったんですよ。

「閃光スクランブル」が本当にあった事件を基に書かれたものだというわけではなさそうですが、巧たちの事件を書いたゴシップの文章を読んだときにそう思ったんです。

実際にあった事件を基に書いた小説、というのはよく耳にするのですが、私自身は「事件ってそんなに簡単に小説になるものかな?」と感じていたんです。

でも「こういうゴシップの裏にはこんな物語があるかもしれないんだな。」と。

こういう記事だったら、普段の私なら絶対に気にかけないと思うんです。

今回、本のメインの事件だったから本の中で関心を持っただけで。

でも、だから、かな。

私が普段気にしていない事件の裏を、もっと想像してみようかな、と思いました。

加藤シゲアキさん作、「ピンクとグレー」の感想はこちら↓



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