
こどもの支援を左右する親の姿勢
基本的に、子供はいわゆる”特性”を持っています。
誰でもです。
でも、それを抑えられなかったり、みんなと一緒に学べないと支援になります。
ただ、これには担任の手腕もあるので一概には言えないのですが、突出してしまう子はいます。
●こいつはキル(kill)するのをまってる
●ちげーーよ
●してんじゃねーかよー
●これは〇〇ちゃん(自分の名前)で
●ラスボス描こうと思ったんだけど描けなかったからこいつ描いた
●目から血が出てんだよ
●イスをちゃんと再生できんだよ
という乱暴な言葉遣いをする彼は
ひらがなも読めない、書けない
日本人の小学一年生。
わたしが日本語能力の検査評価をしていて外国人達が誰もいなかったので、
私のクラスでお絵描きをしていました。(父親同伴)
彼にとってみんなと同じことをするのは苦痛だし
人の指示に従って行動するなんてことは難しい。
でも、問題はそこじゃない。
だって、大人だってみんな同じでしょ?
やりたくないことは、やりたくないじゃない?
子供はただ素直なだけ。
彼に影響を与えているのは?
それは、
ゲームです。
彼の語彙は完全にゲームの中の語彙なのです。
わたしが知らない言葉が並びます。
そして、彼の描く絵は
ゲームの描写そのままなんです。
また、彼の口を突いて出てくる言葉
〇〇じゃねーよ!
という言い方はYouTubeのゲーム実況だと思います。
私は特別支援の先生をしているわけではなく
外国由来の子達の日本語支援と生活指導をしているんですが、
実は、外国人の日本語指導には特別支援の子供達のテキストも有効に働くんですね。
指導法は、特別支援の子達に通じます。
なので、外国人テキストを彼に開いてみたところ
全く集中できません。
ただ、いい ダメ を 絵を見て答えるだけの課なのに。
わからないんです。
わからない要因は
モノクロもあると思います。
彼の社会は
カラフルなゲームの世界になってるんです。
こどもを
ゲームの世界の住人にさせるのか
現実の世界に生きさせるのか
親のさじ加減です。
同伴でいたお父さん、私がなんの先生かわからなかったようだけど
こどもが自分を離れわたしのところで
おしゃべりしながら楽しそうにしている間に寝ておりました。
育児疲れかもしれませんが、
何か一言わたしにいうことはなかったのだろうか…
お父さん、大変だと思うけど、
こどもに本を読んであげて欲しいよ。
映像から認知を組み立てた子にとって
本はかなりハードルが高くなると思うけど、
ほったらかしにしないであげて欲しいのです。
そして、
特別支援の必要があると言われた子どものお母さんは、
学校に一度入って子どもの様子を観察してあげて欲しい。
お母さんになら、どうすれば良いかわかるはず。
わからなければ、専門家に聞いて欲しいです。
小中学校に、日本語指導に入っている日本語教師は、特別支援の子供たちの指導の仕方にも精通していると考えられます。
少なくとも、私は彼らに寄り添い、課題をお伝えすことができますよ。
1人でがんばらないでください。
もう一度いいます。
特性はみんな持ってる。
私はこれを個性だと思って受け止めています。
ただ、突き放さないとダメな子は突き放します。
怒られたことのない子にとって
私の叱る言葉は響くようで
何故か嬉しそうです😂
必要なことを必要な子に適切に与えられるといいですよね❣️