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水の中をめぐる旅【9】 春の石垣島 2023年4月②
石垣島ダイビング、2日目。朝から強い陽射しが照り付けます。
▼ 1日目の記録はこちらです。
今日は実質的なGW初日。ダイバーの多くは今日石垣入りして明日から海、という方が多いので、ボート上のゲストは8名と昨日並み。
その中に、イタリアから3週間の休暇で旅行に来ている、という若い女性がいました。石垣島の次は東京。ここでボーイフレンドと合流して、次は京都だそうです。ビールが大好きだそうで、会う人皆にお勧めの銘柄を聞いているそう。
石垣島で聞いたら、大抵の人はオリオンと答えるでしょうが、最近クラフトビールにハマっている私は、石垣島地ビールをプッシュ。
◻︎ ダイビング2日目
◆ 1本目 三ツ石
平均水深 11.2m 最大水深 23.1m
潜水時間 44分 透明度 15m
水温 24℃ スーツ 5mmツーピース+フードベスト
竹富島と小浜島の間、環礁の際に岩が3つ覗いているので三ツ石だそうですが、実際は四つの岩が並んでいます。初めて潜るポイントです。
今年の一月、ここで中国のコンテナ船が座礁し、錆びた姿を晒しています。本当はこの座礁船周辺が、素晴らしい珊瑚礁の広がるエリアだそう。しかし最近は潜水禁止になっているようで、少し離れたポイントからエントリー。
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さて、水中は、様々な種類の珊瑚が群生する素晴らしい景観が広がっていました。珊瑚礁の豊かな海には多様な魚たちも群れ、南国らしい華やかさがあります。
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今が旬のアマミスズメダイの幼魚も、珊瑚の間で遊んでいました。
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珊瑚が元気な海は、魚種も豊富。
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その他、ヒラムシ、卵を抱いたイソギンチャクカクレエビなどを観察できました。
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近年の石垣島は海水温上昇の影響などにより、珊瑚礁は白化現象で多大な被害を被っているとのこと。何度も潜っている大崎など本当に荒れてしまったし、名蔵コーラルガーデンもかつての庭園のような美しさが失われてしまった感があります。その中で、昔ながらの本当に綺麗な珊瑚礁を見てもらえるのは、もうここくらいしか残っていないんですよ…と船長が話していました。
◆ 2本目 御神崎灯台下
平均水深 10.3m 最大水深 26.1m
潜水時間 45分 透明度 15m
水温 24℃ スーツ 5mmツーピース+フードベスト
石垣島の北西端。ここも初めてのポイント。
石垣の海はバリエーションが豊富です。
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ここは、尾根や谷が入り組んだ複雑な地形。中には太陽光線が差し込むポイントもありますが、ちょうど雲がかかったタイミングだったのか、青い光は弱々しく揺らめいていました。
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暗がりにはアカマツカサ。
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石垣島で地形ポイントというイメージはあまりなく、ケーブやホールを楽しみたければ西表の北部や黒島などまで行く必要があると思ってました。しかし、実は石垣島は「岩石の博物館」と言われるほどに、地質的な多様性があるそう。
これは、元々隆起や火山活動で出現した陸地の周辺に、珊瑚礁が形成され、さらに火山活動で溶岩が堆積されたりとかいろいろあって(としか私の頭じゃ理解できんのですが)、この島は出来上がっているから。
例えば北西部の海岸など、市街地から離れていることもあり、ダイビングスポットとしてはあまりポピュラーではないのですが、実は面白い地形ポイントが隠れているのかもしれません。
◆ 3本目 川平マンタポイント
平均水深 8.5m 最大水深 10.3m
潜水時間 44分 透明度 15m
水温 24℃ スーツ 5mmツーピース+フードベスト
昨日の乱舞の後です。当然、本日も川平へ連れて来ていただきました。
到着すると、少し離れたポイントを含め、既に7隻ほどのダイビングボートが停泊していました。マンタスクランブルに停泊できるのは5隻までとの申し合わせがあるそうです。1時間強の順番待ち。
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さて、本日は4枚のマンタが舞いを見せてくれました。
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何せ昨日が凄すぎたので、それと比べてしまうのだけど、いつもなら、これでもう大満足。
2日でマンタ11枚。それにイソマグロとマダラトビエイ。あとバラクーダが出たら大物フリークのR氏もお腹いっぱいになったことでしょう。
マンタもさることながら、もう20回近く石垣島へ来ていますが、今回は、初めてのポイントが2箇所、2回目のポイントが1箇所と、石垣の海の多様さを実感した2日間でした。
◆ 4本目 陸ダイブ 🍺🍣
ホテルへ戻り、器材を洗って乾燥室に干した後、今日も無料の生ビールを紙コップに注いで屋上へ。梅雨明けのような灼熱の太陽が降り注いでいます。明日からは風向きが北に変わり、天候が崩れるそうで、何とも絶好のタイミングで来られたものです。
今夜は、5年前にR氏と来た時に入れなかった、人気の居酒屋を予約していました。しかしいざ飲み始めると、どちらかというと観光客向け・若い女性向けのコンセプトは、彼のお眼鏡に叶わなかったよう。1時間ほどで切り上げ、美崎町の外れにある寿司屋に入りました。ここは、初日にR氏が目をつけていた店で、昔から地元の方々がよく使う店のようです。観光客向けの造作ではない、大衆的な雰囲気の居心地の良い店。寿司や海鮮が食べたい時には通ってしまうかも。
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カウンターで存分に呑んで食い、本当はもう一軒くらい行きたいところなんだけどもう酩酊してしまって、夜の町を一周歩いた後、宿へ戻りました。
2020年の夏、緊急事態宣言が明けて間もない石垣島は、ユーグレナモールも美崎町も閑散とし、馴染みのDSも営業体制を縮小して、現地の皆さんの苦境をひしひしと感じました。その後も2年ほどにわたり、営業時間の制限、アルコール提供自粛などが繰り返され、ようやく梯子酒が楽しめる島が戻って来たな、と思ったのは2021年の年末に来た時だったでしょうか。
今回は、欧米人の姿が急増していました。まだ海外との直行便が再開されておらず、例えば香港で働く欧米人の来島などは回復していないようですが、島は徐々にコロナ前の姿を取り戻しつつあると感じられます。オーバーツーリズムなどへの懸念も無視はできないものの、まずは何よりも、訪問のたびにお世話になっている観光業・飲食業に従事される多くの方々のために、素直にこの状況を喜ばしく思いました。次は真夏に再訪を予定しています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
私は、2020年に勤務先を早期退職した後、関東から京都へ地方移住(?)しました。noteでは主に旅の記録を綴っており、ロードバイクで北海道一周した記録、ブロンプトンとのローカル線巡礼、またもう一つの趣味であるスキューバダイビング旅行や海外旅行のことなども書いていきます。宜しければ↓こちらもご笑覧下さい。