『気がすすまない日曜日』ー詩ー
足をソファに放り投げて
一ヶ月前に買った小説を読み始める
3日前に買ったピスタチオを
5ページ目で思い出す
思い出すきっかけの言葉なんか
どこにもないのに
もう少しだけ世界に入りたくて
そう、創られた世界に
もう少しだけ世界を脱ぎたくて
そう現在(いま)という現実の
固い殻の代わりになる何かに
守られていたら
窮屈なブーツのような
生き方をしなくてもいいのかな
なんてね
天井のシミは私がつけたんじゃない
どんな人が、どんな暮らしを
この部屋でしていたんだろう
そこに