御礼180 田植えが終わって、 見上げれば藤の花
今年も実家の田植えを手伝ってきました。
上の写真は田植え前の「くろつけ」という作業です。
「くろ」とは、田んぼの周りを囲む畦のこと。
くろをしっかりつけて置かないと、歩けません。
くろつけの後に「畦シート」というシートを周り中に貼り巡らせて水が染み込まないように養生します。
めっちゃ大変な作業です。
これを昨年までは父が一人でやってくれていました。
父は昨年の12月22日に亡くなりましたが、入院する直前まで畑や田んぼ仕事をしていました。
元々無口な人でしたが、黙々と作業をしてくれていたんだなー!と改めて感謝の気持ちが込み上げてきます。
写真は、左から私の弟、どん太、私の母です。
普段は漫画やイラストを描くのが仕事のどん太ですが、繁忙期にはペンを鍬に持ちかえて手伝ってくれます。
どん太が、父が生前よく着ていた水色の作業服を着たところ、母が「後ろから見たら、じーちゃんかと思った」と言って泣きました。
植えたばかりの苗の上に、山藤が見事に咲いています。
noteでお友達なっている Kikkoさんが、つつじの花を見て「無秩序に咲く感じがまた良い」と書かれていましたが、山藤も無秩序な感じに咲く様がいいですよね。
こんなに綺麗に咲いているのに、見る人もいない。
私はこんな時いつも百人一首の66番にある、前大僧正行尊の歌を思い出します。
もろともに あはれと思へ 山桜
花よりほかに知る人もなし
こちらの歌は「桜の花の他に知り合いもいなくて寂しい」といった感じの意味ですが…
公園などにある藤棚も見事ですが、山に自生している藤もきれいですよね。
田んぼを覗き込むように咲いている藤の花。
平安時代から変わらない趣ですね!
さて…
今週もnoteさんから “嬉しいお知らせ” が届きました。
みなさん、いつも私の記事を読んで下さって「スキ」も押して下さって、ありがとうございます!