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ハイアルチの高地トレーニング

ハイアルチでのトレーニングは空気中の酸素濃度を標高2500mと同等程度に設定しています。
空気中に含まれる酸素濃度は平地で20.9%、それに対してハイアルチの低酸素ルームでは約15%です。
平地と比較して約30%も酸素濃度がすくない環境と聞くとすごく苦しくてつらそうなイメージが思い浮かぶかもしれません。しかし体験される方のほとんどが部屋に入っただけでは変化に気づきません。

それではハイアルチの低酸素トレーニングではどのように体に負荷をかけていくのでしょうか。

1回のレッスンは30分間になります。5分毎にSPO2と呼ばれる血中の酸素濃度を計測します。96%以上の数値が問題なく体の各部位に酸素が運搬されている状態です。しかし低酸素環境下に入って運動を開始するとこの数値が徐々に下がります。95%以下の数値になると体内での酸素の配給が遅れている状態です。それにより体は危機を感じ正常を保つための反応として赤血球に内に含まれるヘモグロビン(血中内で酸素と結合して運搬)を増やして酸素の運搬能力を高めようとします。

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このヘモグロビン数の増加に関与するのがエリスロポエチンと呼ばれる造血因子の一つです。この体内のエリスロポエチンに反応を起こすためには血中の酸素濃度を下げる必要があります。
酸素濃度が十分にある平地では強度の高い運動を行っても中々この血中酸素濃度の数値を落とすことはできません。しかし低酸素環境下になるとウォーキング程度の運動強度でも比較的容易に血中の酸素濃度が下がります。

一見苦しそうに感じるハイアルチの高地トレーニングですが、息がゼーハーするような苦しい運動をしなくても体内に負荷をかけれることが一つのメリットなります。
なので体力に不安があって利用に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひお気軽に体験してみませんか。

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