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長期で考えるダイエットと運動

基礎代謝量という言葉は聞いたことがあるという人は多いかと思います。特にダイエットを考えている人はこの基礎代謝量を考慮しなければいけません。

単純に消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せると言うと間違いではありませんが体の仕組みはやや複雑です。多くの人が消費カロリー=運動による消費と考えがちかもしれません。

まず一般的に1日のカロリー消費の95%は基礎代謝によるものと考えましょう。そこでまず基礎代謝量とは何なのかを理解していきます。

基礎代謝量とは主に呼吸、体温の維持、心臓の拍動の維持、脳機能、内臓の機能などの維持があります。
またカロリー消費は消化活動、運動外でのエネルギー維持、細胞の修復、エネルギーの補充、運動後の回復活動、そして運動など様々な要素があります。

ここで基礎代謝量は一定ではないことを考慮する必要があります。
極端に運動を増やしたり、食事を制限した場合は体重は一時的に落ちます。しかし体重が落ちれ基礎代謝量も落ちます。大事なのは落とすことよりも落ちた後の方が大切かと思います。

上記の基礎代謝を考慮すると食事量を減らした場合は消化に使うエネルギーも同時に減ります。栄養が足りなくなると体はバランスを保つために同時に基礎代謝量も減らすようにできています。逆に摂取カロリーを増やせば同時に基礎代謝量も上がります。
極端な運動量の増加、食事制限で体重を落とすと基礎代謝量が同時に低下します。そして体重が減った後に食事量や運動量をもとに戻してもしばらく基礎代謝量は下がったままとなり非常に体重が増えやすい状態になります。
これが主なリバウンドの原因とも言われています。

私がランニングの指導をする中での多くの人がハードな練習をすればタイムが伸びると思っている方が多いです。確かにこれは間違いではなく楽なジョギングよりもハードなインターバル走の方が短期で見た場合、体の反応は早く成果を感じやすいかもしれません。しかし疲労困憊になり練習を続けられなければ体力は低下します。

ハイアルチの低酸素順応も同様に長期的に続けることで身体は慣れていきます。しかし間を空ければもちろん効果は次第に薄れていきます。ダイエットも運動も同じで極端な取り組みで一時的に体重を落としたり、体力をつけてもその後続かなければ体重も体力も元に戻ってしまいます。

ダイエットも運動も成果が出た後も長期で取り組んでいけるのかを考慮して心身ともに合ったペースで継続しましょう。


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