土佐川
紀行。
湘南海岸をふらついていた…
霧も消えぬある秋の朝、大井川鐵道へ行くことに決めた。其の儘の勢いで電車に飛び乗り、松田で御殿場線に乗り換えた。 乗り換えた御殿場線は、案外バックパックを背負った中高年の人々で活況を呈していた。きっと富士山に登るか、山麓のゴルフ場にでも向かう人々なのだろう。電車は霧深い渓谷をかっ飛ばして、一路沼津へ向かう。御殿場の駅が近づいてくると、人々はどこか忙しなくなってくる。御殿場では、バックパックを背負った人々と入れ替わりで大勢の学生が乗り込んできた。ここを過ぎればあとはガラ空きにな
あれ程暑かった夏は過ぎ去り、漸く秋がやって来た。絶好の散歩日和である。しかし一眼は重いし嵩張るので持ち歩きたくはない。それで、コンデジが登板することになった。 さて、このカメラを触るうちに、あることに気が付いた。それは、モノクロでのスナップに大変に向いたカメラである、ということだ。 このカメラの発売は12年前。Wi-Fiもなければ手振れ補正もなく、最新のカメラと比べれば見劣りする。しかし、「入門機」として徹底的に洗練されたカメラであることは間違いない。 さて、前置きが長く
長い夏は終わり、漸く関東平野に秋が訪れた。 低気圧も過ぎ去り、新写真機を試したいところでもあるので、気軽に行ける景勝地として、江の島に行くことにした。 江の島へ 江の島までは、小田急線で約1時間。昼過ぎでも片瀬江ノ島の駅前は賑っており、駅構内には「えのすい」の出張展示でクラゲが展示されていた。 小田急の片瀬江ノ島駅から商店街を抜け、江ノ電江ノ島駅に出る。更に脇道を抜けていくと、神奈川県下では唯一の併用軌道区間に繰り出す。 LRVの導入が推進される、このご時世では珍しく
八月某日、急遽名古屋に行く用事ができた。 私の住む町から、名古屋までは新幹線で一時間と少し。そこまでの長旅、という感じではなく、例えるならば通学の延長線上という感じだった。 朝早くからの用だったので、大事をとって前泊した。折角名古屋まで来たのだから、少しは遊びたい。色々と思索しながら、近鉄電車に乗り込む。 五十鈴川行きの急行電車に揺られ三十分。四日市市の近鉄富田駅で降りた。 四日市やら、伊勢やら、或いは大阪に向かう電車が発着する近鉄名古屋線の駅には似つかわしくない、黄色い
7月25日 7月の末、盛夏の富山へ向かうことになった。 富山に着いて、まず真っ先に地鉄のフリーパスを買い、昼前の立山行きに飛び乗った。 一路、立山線の千垣駅を目指す。著名な景勝地である千垣橋梁で撮影するためである。 1時間ほど走り続け、渓谷の中にある無人駅に降り立つ。この様にして千垣についたはいいが、どうにも雲行きが怪しい。ずっと雷がゴロゴロ言っているので、一本だけ撮って退却した。 地元のサッカークラブとのコラボ電車がきた。どうした事か。 山を登って行った電車は立山駅で
北陸へ行かせろと、親父に云った。 斯斯然然の末に行けることとなった。 1日目─阪神遊覧 12月25日、朝方の新幹線に飛び乗り、堂々大阪入りをした。新大阪から下り、梅田で阪急電車を拾う。 散歩も兼ねて、御影で下車。 所謂御影カーブで、何枚か撮影した。 御影の宅地や神社を観察したが、鎌倉のような「格式」を感じた。これはこの地域の宅地が高級別荘地に由来することにも関係するのであろう。その後、神戸・元町へ向かった。丁度昼時だったので、神戸中華街で昼食を取ることとした。 昼食