迷惑な客
休日の今日、東京・池袋に行った。
目的は、本屋に行くこと。
池袋には、大型のジュンク堂書店がある。
都内には、紀伊國屋書店や丸善など、いくつか大型書店があるが、店内の雰囲気と蔵書の種類の多さを気に入って、たびたび訪れる。
地下1階から9階まで売り場があり、人々は買い物カゴを手に、買う書籍をカゴに入れ、1階にある集中レジで精算する。
休日はレジ待ちの行列がすごいが、どんどん回転するので、待たされる感じをさせないところが素晴らしい。
店内に入ると、まずエレベーターで最上階の9階にあがり、美術・音楽系の本を見る。このフロアだけでかなり時間を使う。
次に7階に降り、数学・建築など理系の本を読む。それなりに時間を使う。
そして4階に降り、歴史・文学系など文系の本を読む。
この3フロアのために池袋に行くようなもので、他のジャンルの本は、目ぼしいものがあるかどうか、サラッと周って足早に通り過ぎる。
と、こう書くと、何やらインテリジェントな人物っぽく見えるのかもしれないが、なんてことない、決して買うことのない滅多に見れない本をタダで見る、という非常に短絡的な動機でしかない。買い物カゴを持つこともない。
しかも、フロアには椅子があるので、座って読めるという、まるで図書館のような使い方。
こういう大迷惑なタダ読み客では申し訳ないと、一冊だけ文庫本を買い、4階にあるカフェでコーヒーを飲みながら文庫本を読み、書店を後にした。
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