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2025年1月2日の政治・時事ニュース 安倍晋三総理の支持者はなぜいつまでも不安なのか

各紙がフィナンシャル・タイムズの記事を取り上げています。ロシアが日本と韓国について具体的な攻撃拠点を決めていたという話題。ちょうど安倍政権が「平和条約」を締結しようとしていた時期です。安倍政権は自身の歴史的ヘリテージを追求するために平和条約に固執してきましたが、おそらくロシア側には日本と日米同盟を無力化したいという気持ちがあった事がわかります。

戦争を想定している相手と「平和条約」なんてバカなんじゃないの?と思うわけです。実は当時の産経新聞などの記事を読み返すと支持者たちも違和感を感じていたことがわかります。しかし「安倍総理は外交の天才であり日本もようやくアメリカと対等になれるかもしれない」というのぞみが上回ってしまいこうした違和感と向き合うことが出来ませんでした。

あくまでも結果論なのですが自主独立を目指さずにアメリカに依存しつつ気分だけは対等であると思いたいという依存心が背景にあることがわかります。このため論理的思考が歪められてしまうわけです。

養老孟司先生が田原総一朗さんと対談しています。インタビューのふりをして自分の歴史感を披瀝したい田原総一朗さんに対して養老先生はすでにこの話題には興味をなくしています。日本人は嫌なことを考えたくない。これが修正されるのは大地震だけだろうと諦めてしまっているようで話が噛み合いません。

このように嫌なことは考えたくない・ネガティブな感情は言語化したくないという気持ちが非常に強いため、おそらく日本人は戦略的思考は苦手なんだろうと思います。しかし「考えなくしよう」としてもやはり不安な気持ちは湧いてくる。そこでリベラルをいじめたり「論破」することでその不安を解消しようとしているわけです。

私はQuoraでこうした人達に絡まれることが多いのですが、そのたびに「彼らの不安解消のために自分の時間を使うのはバカバカしいなあ」と感じます。


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