イライラは悪者じゃない。心に生まれたものは 全部、あなたの味方!
イラつく自分がイヤ!
それで八つ当たりする自分は、もっとイヤ!
・・・自己嫌悪。
みんな、そんな気分を味わいながら生きているけれど、
今度、イライラに襲われたら、
よりステキな自分を引き出す絶好の機会だ、と考えて。
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もしもあなたが、些細なことでイラついて人に当たってしまったり、
だからといって、怒りを抑えつけると爆発しそうになるとしたら……
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怒りを抑えつけるのは、空気を入れた風呂桶を逆さにして水に沈めるようなもの。いつか必ず跳ね返ってきます。
かといって、わいた怒りを人にぶつければ、自分があとからみじめな気分になるだけ。なぜなら、感情のままに鉄拳を振り上げれば、自分の心も傷つけてしまうことになるからです。
イライラがこみ上げたときは、自分を変えるチャンス!
どういうことかというと、あなたはそれほどまでに神経を尖らせ、真剣に何かをやり遂げようとしている証拠なんです。
だとしたら、そのイライラを毛嫌いしないで、うまく取り扱って味方につけましょうよ。
要領としては、自分を「イラつくな!」と制するのではなく、一歩引いた“別の視点”から、ままならない現実を眺めてみることをお勧めします。
そこで、あえて、「まぁ、いいか」と言ってみてください。
最初は口先だけでもかまわないから、「まぁ、いいか」とイライラしている自分にしつこく言い聞かせるうちに、きっと心にゆとりが生まれるから。
「あいつのせいだ!」と腹が立っても、フーッと息を吐いて「まぁ、いいか」。
「どうしてあんなことに!」と頭に血がのぼっても、大きなため息をついて「まぁ、いいか」。
それをくり返していると、しだいに、冷静にモノを考えられるようになっていき、「怒りを人のせいにするのはよそう」と思い直したり、反省すべき点が見えてきたりするでしょう。
そこには、怒りを持て余していたときとはまるで違う、心に余裕をなくさないできちんと対処する、おおらかなあなたがいるはずですよ。
★ 著書『ひとりで抱えこまないで』(幻冬舎)一部修正★