とくつさんの2023年ベストな10冊
どうも、こんにちは!
今年は全然投稿しておらずでしたので、せめてこれくらいはと思って書きました。今年のプライベートは、外に出て誰かと交流することが少なかった反面、本当にたくさんの本を読んだ一年でした。
今回は、2023年に自分が読んだ本の中から「これは面白かった!」と思った10冊を紹介していきます。順番は順位ではなく、読み始めたのが早い時期の順です。
1、三島由紀夫レター教室(三島由紀夫 著)
2022年から少し古いけど有名な人の本を読むのにハマって買った一冊。文章が驚くほど洗練されていて、無駄な表現が1つもない。三島由紀夫といえば、東大全共闘の方がぼくにとっては有名で、小説家としての三島を知らなかったので年始からガツンと衝撃を受けたことを今でも覚えています。めちゃくちゃ面白い一冊です!
2、スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険(谷川嘉浩 著)
3、ネガティヴ・ケイパビリティで生きる ―答えを急がず立ち止まる力(朱喜哲、杉谷和哉、谷川嘉浩 著)
この2冊はセットで読んでほしいです。どちらの本にもネガティブケイパビリティー事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力ーという概念を深めるのに大変参考になります。2番のスマホ時代の哲学はぼくが勤めるフリースクールの生徒に紹介したくらいで、どちらも何度も読み返したい一冊です。
4、汝、星のごとく(凪良ゆう 著)
フリースクールを手伝ってくれているボランティアさんから借してもらった小説です。本屋大賞に選ばれたので、どこの書店でも平積みされていますね。正しさがことさらに強調される昨今の社会の中で、「わたしは愛する男のために人生を誤りたい」のような、こんなこと思ってても現実ではよう言えんぞってワードがバンバン出て、ガンガン読み手の心を打ってきます。この本を貸してもらったことをきっかけに、2023年の私は小説にハマります。
5、平均4.2カ月で1万フォロワーを実現する プロ目線のインスタ運用法(石川侑輝 著)
フリースクールの様子を発信するためにインスタグラムを運用することなりました。それにあたって大変お世話になった一冊。インスタに関する困りごとが出るたびにこの本を開いて、ヒントになりそうな箇所を見つけては投稿するということを繰り返していました。お世話になっています。
6、じっと手を見る(窪 美澄 著)
これも貸してもらった小説です。なんとも言い難いビターな終わり方をする一冊でした。地方の生活に対する妙なリアルさが、登場人物の抱える諦めとかすかな希望とリンクしていて、「汝、星のごとく」の世界でも起こったかもしれないビターな物語という感じです。面白いのは面白いです。けど、誰にでも薦めるかと聞かれるとそうでもないです(笑)。
7、蜜蜂と遠雷(恩田陸 著)
これは誰に薦めても気に入ってもらえそうな小説です。映画にもなりました。若いピアニストがコンクール優勝を目指して切磋琢磨する、読後感が最高の物語です!読み終わったらとっても爽やかな気持ちになります。
8、52ヘルツのクジラたち(町田そのこ 著)
文庫版が発売されてすぐ買った一冊です。今年は町田そのこの小説を何冊か読みましたが、どの本も最後はハッピーエンドでこちらも良い読後感を感じられます。シンプルに感動する本ですね。『あなたはここにいなくとも』もオススメ!
9、善良と傲慢(辻村深月 著)
この本を読んで一番に思ったことは、「婚活している人には絶対にこの本を紹介しないでおこう」です(笑)。婚活にまつわることが主題になっており、タイトルの意味も読み終わる頃にはよくわかります。それにしてもこんなに人のイヤな部分をよく書いたなと感心します。婚活中の人は本当にあんまり読まない方が。。。
10、「能力」の生きづらさをほぐす(勅使川原真衣 著)
能力主義について勉強したいときの一歩目になるような本なんだと読み終えた今は思います。学校の先生が読んでもいいし、人事の仕事についている人や、管理職の人が読んでも面白いと思います。個人的にはシステム的な対応ではなく、私に沿った対応を求める心理が書かれた部分が特に面白かったです。これは高校生でも十分に読める一冊です。
番外編
違国日記 (ヤマシタトモコ 著)
これは今年読んだ漫画の中で一番面白い!一回、近くのネカフェで読んだあとにすぐ書店で全巻買いました!登場人物のセリフや心情がめちゃくちゃ沁みてきます。『汝、星のごとく』はグサグサと刺さりますが、『違国日記』はじわじわ沁みます。
その気になればドロドロした展開にも、ドラマチックな展開にもできただろうに、そうしなかったことに個人的には好感が持てるマンガです。完結もしたし、映画にもなるので、今ならとっつきやすいかと思います!ぜひに!
https://www.shodensha.co.jp/ikokunikki/
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