得津秀頼|教育と寄付とときどきマンガ

滋賀県の教育系NPO法人D.Live(ドライブ)で働いています。当初はファンドレイジングのことを書こうと思っていたのですが続かなくなったので、教育と寄付とマンガに関する話を書こうかと。続くといいなぁ。

得津秀頼|教育と寄付とときどきマンガ

滋賀県の教育系NPO法人D.Live(ドライブ)で働いています。当初はファンドレイジングのことを書こうと思っていたのですが続かなくなったので、教育と寄付とマンガに関する話を書こうかと。続くといいなぁ。

マガジン

  • 【完結】上野くんとの往復書簡|働く大人の自己肯定感について

    友人でコンサルタントの上野くんと、「働く大人の自己肯定感について」というテーマで語り合った往復書簡(手紙形式のやり取り)です。

  • 【連載中】牛田くんとの往復書簡|子ども達とのよりよい関わり方

    同じ職場で働く牛田くんと、仕事で出会う子ども達とどのように関わっていけばいいのか。そして、それぞれの技法をどの様に後進に伝えていけばいいのかを切り口にやり取りしています。

最近の記事

職場の狭い人間関係の中で、同僚と自分を比べて凹むのではなく、せっかくなら同僚から技術を盗み成長するための目線を

私は仕事を手伝ってくれる大学生ボランティアさんたちの研修を担当しています。最近は、仕事に関わることだけでなく、春から社会人になる彼らのために、四月から活かしてもらえるような話をしています。 この記事は、そんな春から社会人になる学生に向けて伝えたことを文章にしたものです。 、、、、、、 前回は、心がけてほしいこととして二つのことを話しました。「今日は一人ひとりの名前を覚えよう」「音楽の話題を出してみよう」などのように、なんでもいいから自分なりの意図を持って行動すること。

    • 【しまった!】2023年のベスト10冊には続きがありました

      この本に出会ったのは12月31日。自分が、2023年に読んだ本の中からベスト10冊を選んだ記事を書いた後のことです。 なんというか、この本は幕の内弁当みたいな本です。恋愛、人権、コミュニケーション、歳を重ねること、などなど。いくつかのテーマについて、多過ぎず少な過ぎず、ちょうどいい量の対談集になっています。 だから、1つ読み終えるたびに、 「あぁ、もうちょっと読みたいな。けどもう終わっちゃったし次のやつ読もう。お、おぉ!?このテーマも引き込まれてしまうぞ。」 となり、

      • とくつさんの2023年ベストな10冊

        どうも、こんにちは! 今年は全然投稿しておらずでしたので、せめてこれくらいはと思って書きました。今年のプライベートは、外に出て誰かと交流することが少なかった反面、本当にたくさんの本を読んだ一年でした。 今回は、2023年に自分が読んだ本の中から「これは面白かった!」と思った10冊を紹介していきます。順番は順位ではなく、読み始めたのが早い時期の順です。 1、三島由紀夫レター教室(三島由紀夫 著) 2022年から少し古いけど有名な人の本を読むのにハマって買った一冊。文章が驚

        • 【ネタバレ注意】ジブリ映画『君たちはどう生きるか』の考察や雑感

          映画『君たちはどう生きるか』の考察や感想をざっくばらんに書いていきます。ネタバレをたくさん含んでいるので、まだ映画をご覧になっていない方はご注意ください。 ・とにかくセルフオマージュの嵐!!この表現もしかして、このシーンもしかして、ってと思わせるシーンがめちゃくちゃ多い。自分はジブリ作品を全て見ているわけではないけれど、それでも5つ6つ位の作品は浮かびました。きっとすべてのジブリ作品をご覧になっている方ならもっとオマージュされているシーンがわかるんじゃないかと思います。

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        • 【完結】上野くんとの往復書簡|働く大人の自己肯定感について
          9本
        • 【連載中】牛田くんとの往復書簡|子ども達とのよりよい関わり方
          5本

        記事

          【上野くんとの往復書簡】(番外編)|自分の機嫌を自分で取るなんて言ってた時代が、どうやらありました

          上野くん、こんにちは。得津です。 久しぶりのお手紙で、驚かせたかもしれません。ここ2年くらいお顔を見ていませんけど、元気にしていますか。そういえば、この間は結婚記念日じゃなかった?おめでとうございます! さて、なんで急にこんな文章を書いているかと言いますとですね。二人であれこれ言い合った自己肯定感について、先日ふと思うことがあり、「あ、これは上野くんに聞いてもらう」と思ってこれを書いています。 だから、往復書簡のときみたいにお返事を求めているわけでありません。上野くんに

          【上野くんとの往復書簡】(番外編)|自分の機嫌を自分で取るなんて言ってた時代が、どうやらありました

          2022年の私的10大ニュース

          もう2023年も三が日も過ぎ、仕事始めの頃にこんなトピックを書くのは気が引けるのですが、7日まではぎりぎりセーフだろうと思って、私の2022年10大ニュースについて書いていきます。 人様に見せるというよりは自分への備忘録に近いです。よければご笑覧くださいませ。 1、コロナにかかる 11月下旬ごろに新型コロナウイルスに罹ってしまいました。手洗いや消毒などの感染対策は徹底していたので、感染拡大も半分くらい対岸の火事のような気持ちでした。舐めてましたね。。3日ほど40℃を超え

          ウエストランドのM-1優勝と、松ちゃんの審査員席の移動が、お笑いの世代間ギャップを可視化した説

          今年の松ちゃんは、M-1審査委員長として右端の席に座る重責に、もしかしたら耐えきれなくなったのかもしれない。 これは今年のM-1を観て、ちょっと落ち着いた頃に浮かんだ私の率直な感想です。 今日の18:30まで、今日がM-1の放送日だとは知らず、出演するコンビもほとんど知らないだろうから、観なくてもいいかなと思っていました。でも、買い物から帰り、テレビをつけたらちょうど一組目がはじまったばかりだったのでしっかり観ました。 普通にどの組も面白かったし、久しぶりにテレビの前で

          ウエストランドのM-1優勝と、松ちゃんの審査員席の移動が、お笑いの世代間ギャップを可視化した説

          大学生ボランティアさんから、フリースクールで働く意義・やりがいについてのインタビューを受けました

          私が経営するフリースクールで日頃お手伝いをしてくれている大学生ボランティアさんから、大学の授業の一環でインタビューの協力を頼まれました。 いつも手伝ってくれているので、喜んでお引き受けしました。インタビューで答えたことをまとめてこちらにも掲載します。 大学生ボランティアさんと同じようなことを考えておられる方々の参考になれば幸いです。 ①どんな職業ですか どんな職業かと言われると難しいですね。事前に質問をいただいていたので、インタビュー前に職業一覧をGoogleで検索し

          大学生ボランティアさんから、フリースクールで働く意義・やりがいについてのインタビューを受けました

          教員不足のニュースを見るとチクチク胸が痛む元教員の私は、参院選で教員不足解消に取り組む政党に投票するかもしれない。

          あんまり知られていないことなのですが、公教育を担う教員不足がどえらい問題になっています。 先日、学生時代からお世話になった方が記者会見を開き、この問題について訴えていました。 様々な理由でお休みされている教員の代わりの先生が全然見つからず、教頭先生が授業するなどして、なんとか毎日を凌いでいる学校がとても多いんです。 この教員不足問題に関するニュースや投稿を見るたびに私の胸は痛みます。 教員不足のニュースを見てチクチク胸が痛むなんて、SNSでは見かけない、結構レアな反応

          教員不足のニュースを見るとチクチク胸が痛む元教員の私は、参院選で教員不足解消に取り組む政党に投票するかもしれない。

          よい受け手とは、自分には内容が分からないメッセージを聴き続けられること

          この四月から、上野くん・仙仁さんと往復書簡を始めました。 贈与は受け手が先立つという内田樹の考えにたった文章を書き、「ではよい受け手とはどんな人なんでしょう?」と二人に投げかけさせてもらいました。 ただ投げかけるだけでは少し愛想がないので、よい受け手とは些細な変化に気づける人なのではないかという自分の考えも少しだけ書きました。 この記事は、二人からの返事を待ってる間に私が考えた、よい受け手(というかほとんど聴き手)について書いています。 なんでもかんでもは受け取れない

          よい受け手とは、自分には内容が分からないメッセージを聴き続けられること

          上野くん・仙仁さんとの往復書簡|等身大の贈与論ー与える/受け取るの本音(1通目)

          はじめに どうも、こんにちは。得津(とくつ)です。 この記事を目に留めて下さった皆さま、ありがとうございます。 この記事は、コンサルタントの上野くん、塾講師の仙仁さん、そして私の3人でおこなう往復書簡の一通目になります。 テーマは、「等身大の贈与論ー与える/受け取るの本音」です。 『贈与論』と言えば、フランスの文化人類学者マルセル・モースの著書ですが、この『贈与論』をどの程度扱うのかは、はっきり決めていません。 3人とも社会学者ではありませんので、『贈与論』や関連の

          上野くん・仙仁さんとの往復書簡|等身大の贈与論ー与える/受け取るの本音(1通目)

          フリースクールで働きたい若者にオススメしたい一冊

          フリースクール職員に向けたオススメ本企画が見つからない どうも、こんにちは。得津です。 卒業シーズンになると、いろんなSNSで『新社会人におすすめの本』とか『入社前に読んでおきたい○冊』というような投稿が多く見られますね。 企業の企画もあれば、個人で選ばれたものもあります。この手の投稿があまりに多いものですから、私にはだんだん飽きがきてしまい、今では桜の開花宣言と同じような感覚で見ています。 ただ、ふと思ったんですよ。そういえばこの手の企画で不登校支援やフリースクール

          フリースクールで働きたい若者にオススメしたい一冊

          【上野くんとの往復書簡】(最終回)|ルフィのような柔軟さがあればどんな時も自己肯定感を取り戻せる

          こちらの記事は、上野くんとおこなっている「働く大人の自己肯定感」をテーマにした往復書簡の九通目になります。 これまでのやり取りはこちらから読めます。もし、初めて私たちの書簡を目に留めていただいた方は、ぜひ好きな部分からお読みいただければと思います。 上野くん、こんにちは。 前回の記事で確認しあったように、この往復書簡もこの記事で最終回になります。 9月に上野くんからお返事をいただいてから、すぐに書こうと思っていたのですが、なんやかんやしている間に秋が過ぎて、雪の降り出す

          【上野くんとの往復書簡】(最終回)|ルフィのような柔軟さがあればどんな時も自己肯定感を取り戻せる

          若者の質問から考えた「不登校支援だけで飯は食えるのか」についての私見

          先日、「不登校支援をしたい人が支援だけに集中できるにはどうすればいいのか?」という質問をいただきました。 大変興味深い質問をいただき、これはパパッと答えられる質問ではないぞと思い、腰を据えて考えました。自分の備忘録も兼ねてここに自分の答えを掲載しておきます。 ■ どうも、ご質問ありがとうございます。 「不登校支援をしたい人が支援だけに集中できるにはどうすればいいのか?」 「どうして(不登校支援をしたい人が)不登校支援だけに集中する(できる)お金の流れを作ることができ

          若者の質問から考えた「不登校支援だけで飯は食えるのか」についての私見

          【上野くんとの往復書簡】(七通目)|社会に広がるストレスへの学習性無力感を越えていく

          こちらは「働く大人の自己肯定感」について、上野くんとの往復書簡です。下記は上野くんがくれたお返事(六通目)です。 もし、この記事で初めて僕らの往復書簡を知られた方は、下記の記事かマガジンから遡ってご覧いただければ話の筋目がわかりやすいかと存じます。 上野くん、こんにちは。 得津です。 こちらこそ大変ご無沙汰しております。6月にお返事をもらってから、夏には絶対に返事を書くぞと意気込んでいたのですが、気づけば今日が8月の最終日。。。笑 夏休みの宿題は余裕を持って終わらせ

          【上野くんとの往復書簡】(七通目)|社会に広がるストレスへの学習性無力感を越えていく

          ルフィは最終的に「天下無敵」の存在になる

          思想家の内田樹先生の新著「武道論」を読んでいると、次の文章が目に留まった。 「天下無敵」とは「天下に敵なし」ということである。「敵がいない」というのは「いたけれど排除した」ということではない。「そもそも、いない」ということである。世界を見渡したときに、「敵」と呼ばれるようなものが存在しない広々とした、穏やかな境位に至ること、それが武道修行の目的である。私はそう考えている。(『武道論』より抜粋) この文章を読みながら、私はルフィの顔が頭に浮かんだ。ルフィは敵を作らずに人を巻

          ルフィは最終的に「天下無敵」の存在になる