僕はどうやらまっすぐ歩けないようで
真っ直ぐに歩いているつもりなのに歩けていないようで
人ごみを歩くとすぐに誰かにぶつかってしまう
「ごめんなさい」
そういう僕に、自分の道を乱されたことに 少しむっとした人たちは
すぐに軌道修正して真っ直ぐ歩いていく
そんな人を見送りながら僕はまた歩き始める
「なんで僕はまっすぐ歩けないんだろう」
そんな事をぼんやりと考えながら歩いていく
するとまた人にぶつかってしまった
「すみません、僕真っ直ぐ歩けなくて」
「すみません、私真っ直ぐ歩けなくて」
「あっ」
「あっ」
同じ事を言った彼女は頬を赤らめながら
少しはにかんだ
その顔がしぐさがとても心地よかったから
僕も微笑み返す
そして二人はそれぞれの道をまた歩きはじめる
ふらふらとそれでもしっかりと
自分の道を
自分の思う道を
いつものように歩いていく
この記事が参加している募集
サポートいただけたら、もちろん嬉しいですが、曲や文章の感想をいただけるのも、またサポートになります🙏✨