『経験としての自然 (Experience and nature)』(Dewey, 1925/1929) の新訳
去年(2021年)に出たのが下記の翻訳書です。
デューイ[著]・栗田修[訳]『経験としての自然』(晃洋書房)
いい訳本だなあと思います。
デューイの主著の一つ、"Experience and nature" (Dewey, 1925/1929)は、今まで邦訳が2回公刊されていましたが、今回の訳でようやく理解がかたまってきたことも多いです。
こうした具体例と考察から、ジェンドリンの『プロセスモデル』 (Gendlin, 1997/1998)の第4章Aにある「サブ・プロセス」等を考察し直すのも一つの楽しみです。
以下は蛇足です。今回の訳書のタイトルがなぜ『経験と自然』ではなく、『経験としての自然』になったのかは、訳書のどこにも書かれていないです。おそらく、Art as experienceに倣ったのだとは思いますが。
"Experience and nature"は、東京大学出版会からも新訳が刊行予定なので、その刊行も楽しみです。