【前編】少し不思議な旅先での体験〜白い壺〜
皆さまコンニチハ、ひでみです。
今日は旅先で謎の仙人に壺を買わされた話・・ではないのですが、旅先で体験した少し不思議なお話になります。
実はちょっと不思議な話が好きなそこのあなた!?
ぜひ最後まで楽しんでいってください。
〜前編〜
このお話は2023年7月31日〜8月4日までの5日間を韓国ソウルで過ごした時のことです。
私は2023年7月10日に友人と共に初めて韓国を訪れたのをきっかけに、瞬く間に韓国に心を奪われてしまった人。
初渡韓から約2週間後、今度はひとり旅として、ソウルにとんぼ返りしました。
ファッションやアイドル、ドラマなどの韓流カルチャーではなく、歴史と伝統の「朝鮮文化」に惚れ込んでしまったのです。
もっと、1日でも多く、この文化を肌で感じていたい。そう思った私は、博物館や美術館に行って朝鮮時代の空気に触れる旅をしようと思い立ち、1度目の帰国後すぐに2度目の韓国行きのチケットを取りました。
出来るだけのんびり自由に時間が使えるようにと4泊5日の日程を組み、ホテルは予約サイトAgodaでセールになっていた「AMID HOTEL SEOUL」をおさえました。
土地勘がまだまだ無かった頃なので、セールということと、お部屋が綺麗そうという理由だけで安易にこのホテルに決めましたが、実際行ってみると、大正解。
ホテルのすぐ近くには仁寺洞という骨董や書道のお店が並ぶストリートがあり、何処へ行くにもアクセスが良く、そして美しい内装の素晴らしいホテルでした。
まさに旅の目的にぴったり。
案内されたお部屋に到着すると、韓国の伝統的なお菓子「薬果(ヤックァ)」が用意されていました。一度食べてみたかったので嬉しい!
昔は王様が召し上がり、今ではお供物やハレの日のために使われるお菓子だそうです。
ひとまず荷物をおろして、お風呂や洗面、金庫などの設備をチェックしていると、お部屋の壁にかけられていた一枚の絵に目が留まりました。
つ、ぼ、、?
壺。
ホテルの部屋に飾られた絵って、何故だか人を妙な気持ちにさせますよね?私だけ?
この時はまだ深い意味など考えもしなかったのですが、丸みを帯びたモノが好きな私はなんとなく、この絵の壺のことを好きになっていました。
この素敵なホテルのお陰で、様々な市場や美術館を巡り旅は順調。
滞在にも慣れてきた3日目、これまで訪れた場所に比べるとほんの少し離れたところにある、国立中央博物館に行ってみよう!と思い立ちました。
この博物館は、なんとアジア最大級。世界的に見ても6番目に大きな博物館だそうです。
敷地面積9万坪以上、その中に国宝約60品、宝物約80品を含む旧石器時代〜朝鮮王朝時代までの1万5000点の品々が所蔵されています。
その素晴らしい歴史の品の数々を無料で見ることができるのです。
一部有料の企画展エリアもありますが、無料の常設エリアだけでもとてつもないボリュームでした。
この日は夏休み期間ということもあり、韓国の子供たちで大賑わい。先生に連れられながら、バインダーに挟んだプリントに一生懸命メモを取っていたり、天井まである大きな古い地図を見て一斉に「わ〜あ!」と嬉しそうに叫んだり、賑やかで楽しい雰囲気が漂っていました。
とても無料とは思えない、美しい収蔵品の数々、そしてこれまた展示方法が素晴らしい!そりゃあ子供達も歴史のお勉強が楽しくなるよなぁと納得。
そんなことを思いながら、黙々と鑑賞を続けていると、ポツン・・と一つ、独立したショーケースに飾られた何かが目に入りました。子供達がその周りをぐるりと囲んで先生の説明を熱心に聞いています。
子供達の邪魔にならないように笑
少し待ち、誰もいなくなってからその展示に近づくと・・
こ、これは・・・!
ホテルの部屋に飾ってあった絵と同じ壺だ!
何の下調べも無しに、ノリと勢いだけでこの博物館に来たのでまさか例の壺と対面することになるなんて・・偶然の一致に驚きました。
ハングルで書かれた説明は残念ながら読むことが出来ません。唯一読み取れるのは、これが「Moon Jar」だということ。
月の、壺?
確かに、白くて丸い、月のよう。なかなか大きな一品で、存在感も格別でした。
少し歪みのあるその有機的な姿がなんとも愛おしく、やっぱりこの壺好きだわぁと確信。
絵の正体がなんとなく分かったことを嬉しく思いながら、こんな偶然もあるもんだなぁと、あまり深く考えずに次々に展示品を見て進んだのでした。
この後、自分に何が起こるかまだ知るはずもなく・・・
少し長くなりそうなので
✳︎✳︎ 今日はここまで ✳︎✳︎
中編へとつづきます
次回、さらなる偶然が!?
引き続きお楽しみください。