古代のパワーフード 2000年続く発芽力を持つ「蓮の実」を食す
みなさんは「蓮の実」を食べたことがありますか?
蓮といえば、寺院などで泥から美しい華を咲かせ、夏の暑い時期に心を潤してくれる神秘的な植物。その姿をお好きな方も多いことと思います。私もその中の一人。
白亜紀後期、約1億年前には地球上に存在し、インドでは紀元前3000年もの古い時代から食用とされていたその蓮が持つ、神秘的なパワーにまつわるストーリーをお楽しみください。
仏教の世界で大切にされる蓮の教え
仏教では「高貴な悟り」を象徴する華として、蓮の特徴にまつわる様々な教えがあります。
それぞれの教えの詳しい解説は私からは遠慮しますが、これらの蓮の特徴を読むだけでも、日々を生きる上でのヒントが得られるように思います。
古代から食される蓮の驚くべき効果効能
さて、前置きが長くなりましたが、蓮はその姿だけでなく、食用としての効能にも注目です。
蓮の根、レンコンは身近な食材として食べたことのある方が大多数かと思いますが、それ以外にも葉や種などほとんどの部分が可食部で、漢方薬の材料にもなります。
蓮の実の生命力
蓮の実はその発芽力が千年続くと言われ、実際に2000年以上前の縄文時代の種を発芽・開花させた例もあるほどです。
食用としての歴史も古く、インド、ベトナム、中国では古代から現代まで貴重な食材として扱われています。日本では弥生時代には食用されていた歴史が残っています。
なんと、古代ギリシャでは蓮の実を食べると記憶を忘れると言われていたそうです。実際にそのような効果は無いそうですが、火のない所には煙は立たぬ・・・当時の環境下での感覚は、現代の我々が想像してもしきれぬ何かがありそうです。古代のロマンですね。
この写真の姿、苦手な方が多いと思います、、集合体恐怖症かな。生命力や自然のパワーが強いものは、時に恐怖をも感じさせますよね。これも自然のエネルギーでしょうか。
蓮は花が終わるとこのように花托の中の実が膨らみます。東南アジアでは生で食べられ、中国ではスイーツによく使用されるようです。日本では精進料理に使われますが、なかなか食用としての親しみは一般的には無いですよね。
韓国のスーパーマーケットで見つけた蓮の実フード
韓国へ旅行に行った際、お土産を探しに入ったスーパーマーケットで蓮の実の乾燥スナックを見つけました!
なかなか日本のスーパーでは見つけることができないなぁと、思わず購入。韓国の寺院で沢山の蓮を見物した後だったので、嬉しさが倍増でした。
食べ過ぎには注意と聞いたことがあるので、少しずつ食べています。この商品はローストされているのでサクサクの食感。お味はホクホクしていて茹でたジャガイモやとうもろこしに近いものを感じます。少し砕いてサラダに入れたり、料理にも大活躍。
様々な効果効能を持つ蓮の実ですが、私は自律神経の乱れからくる症状で悩んでいるので、その効果がとてもありがたいです。
きれいに水を弾く蓮の葉の力
実の次は、蓮の葉のお話です。みなさんもこのような蓮の葉の姿を見たことがあると思います。私はこの様子が大好き。何故か心が浄化されます。
このように見事に水を弾く蓮の葉の特徴を「ロータス効果」と呼びます。
なんと蓮の葉の表面には数マイクロメートルの非常に小さな凸凹があり、その凸凹の表面にはさらに小さな突起がついています。
そのため表面張力が働き、蓮の葉は雨に濡れることも、泥で汚れることも無いそうです。
この構造はコーティング技術の研究にも活かされ、家の外壁やトイレの便器、繊維、自動車のフロントガラスの撥水加工などに応用されているとのこと。我々の生活には欠かせない、様々なものが蓮の葉の構造に由来していたとは驚きです!
韓国のスーパーマーケットで見つけた蓮の葉茶
蓮の実スナックを見つけたスーパーで蓮のお茶も発見したので購入してみました。
緑茶よりもマイルド。優しい香りと味でホッとします。初めて飲んだ日は、何も考えずにお昼間に飲みましたが、その直後昼から爆睡。調べてみると安眠効果があるようです。
ベトナムでは「不眠症の特効薬」とも言われるほど、高い鎮静効果があり質の高い入眠効果が得られるとのこと。
これを知ってからはお昼ではなく、夜寝る前に飲むようにしました。
最後に
驚くべきロータスパワーの数々。古くから大切にされてきた歴史の理由を感じることができました。
少し長くなってしまいましたが、蓮の持つ神秘的ともいえるパワーのお話。最後までお付き合い頂きありがとうございます。
更に蓮のことが好きと感じて頂けたら嬉しいです。日本ではなかなか手に取る機会は少ないかもしれませんが、アジア諸国に旅行に行かれた際は是非、蓮を使った料理やスイーツ、お土産なんかを探してみて下さいね。
この記事で紹介した
🪷蓮フードを購入できる韓国のスーパー🪷
▶︎「ロッテマート」金浦空港店
※2023年8月の渡航の際に購入しました。必ず購入できるわけでは無いかと思いますので、参考までにご覧下さい。
🪷蓮の花を楽しめる韓国の寺院🪷
▶︎韓国仏教・曹渓宗の総本山「曹渓寺」
※蓮の花は2023年7月の渡航の際に見ることができました。常に見れるわけでは無いと思いますので、参考までにご覧下さい。
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