ヘビースモーカーだったあたしが、禁煙に成功した方法 。 本来なら有料記事並みの内容ですが、お代はいただきません。
はじめに
あたしはここでいうのもなんですが、悪いやつでして、
たばこを吸い始めたのは高校生の時でした。
まぁ、いってみれば「若気の至り」で、かっこつけてたわけです。
それからあたしにとって喫煙は、いわば「習慣」でした。
しかし、これを考え直す事態が発生したのです。
それは「健康増進法」が平成14年に施行されたことによります。
この法制定で、「たばこ呑み」は
一挙に「社会悪」に近い扱いを受けることになります。
すなわち、たばこを吸う人々は、
一挙に肩身の狭い存在になりました。
この事もあり、あたしは「断煙」に挑戦し、
さらに「禁煙」という習慣化を
自分の中に構築するのは「社会の趨勢である」と考えたのです。
以下の文は、その実録です。
最初の味方は、なんと「サンクコスト効果」だった
社会心理学に出てくる理論で、
別名「コンコルド効果」ともいう理論です。
まず、この原理からお話しします。
「判っちゃいるけどやめられない」
これがこの心理を象徴しています。
すなわちこれは、「支払った代償の回収にどうしてもこだわってしまう」
という心理行動にその原因があります。
この心理のことを「サンクコスト」とよびます。
つまり、「せっかくこれだけ投資したのだから、
回収するまでやめられない」という
「もったいない」という理論です。
なぜ「コンコルド」が引き合いに出されるかというと、
イギリスとフランスが共同開発した
超音速旅客機「コンコルド」の開発が良い例だからです。
この計画は、超音速機自体、結局、時代のニーズに合わなかったのは
かなり前にわかっていたのですが、
「せっかくここまでお金をかけたのだ」という理由で、
ずるずる不採算な開発を続けていき、
ついには墜落事故を契機に巨大な負債と共に
計画が終わったというエピソードです。
ここに言える心理学のキーワードは
「せっかくここまで来たんだからやめられないよ」
という一言です。
あたしの場合、これが実に「効果的」だったのです
禁煙のSTEPは、「達成目標」にあった
今から考えると、
「ニコチン」に中毒効果があって依存してしまう。とか、
タールがどうたらこうたらと
薬学的なことが言われていましたけれど。
よく考えてみれば、病的な依存中毒のある物質を
なにゆえ国が「専売」するのか。
しかもそれに課税するのは、国家犯罪ではないのか?
冷静に考えれば、そんな理不尽なことはあり得ないのです。
ですから、あたしは「禁煙」できないのは、病理的な中毒ではなく、
依存症という「心理学的」な問題ではないのかと思いました。
ですから、このことは「心の問題」であろうという仮説を立て、
自分自身で「禁煙」はどのようにしたら可能になるか、
自分自身を「験体」として、臨床実験してみたのです。
さて、あたしの禁煙メソッドは、
「たばこをやめるぞ」という大仰なものではありませんでした。
まぁ、いってみれば。
「とりあえず吸わないでいられる」
という回数を増やしていったことです。
よくよく行動分析してみると、
「たばこが吸いたくなるときはいつか?」
という自己分析から始まります。
たとえば朝起きたとき、朝食の後、職場についた後、
休憩時間、昼食後、帰宅した後、就寝前・・。など、
ルーチンの節目で喫煙していたことがわかりました。
ということは、喫煙という行為は、
自分の行動習慣の中で「喫煙」というルーティンになっていたのです。
であれば、自分の行動習慣の中で「喫煙行動」を
何故いれなければならないのか。という行動分析ができます。
いちにちの喫煙行動の中で、「絶対外せない」というところはどこか。
ということを考えながら、
「寝る前にはたばこは吸わない」とか、
ある行動前にはたばこは吸わない。というように、
「吸わない習慣を増やしていくこと」だと思い、実践してみました。
それも緩いやり方で
「いま吸わなくても、昼ご飯の後に吸うことにしよう。」
という「とりあえずやめとくか」を積み重ねていきました。
これは、自分の欲望に対する、理性の「説得」であると、
あたしはとらえて実践することにしました。
つまり、「たばこを吸いたい自分」というクライアントを形成して、
自分に対する「カウンセリング」を試みたのです。
To be CONTINUE
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