見出し画像

エンジニアの「より上流へ」問題を考える【上流工程へのキャリアシート見本付き】

はじめに

以下のような記事が出ていました。

どうすれば転職を機に年収を高められるのか。複数の専門家の意見を集約すると、「2+1」の3条件が浮かび上がる。まずは長期的なキャリアプランを描き、(1)より上流へ進むのか、あるいは(2)より技術を追求するのか、方向性を定めたい。そのうえで、(3)より規模の大きな企業を目指すのが現実解だ。

転職でステップアップ目指すITエンジニア、給与増を勝ち取る「2+1」の条件 | 日経クロステック(xTECH)
 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02904/073100002/
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02904/073100002/ より引用

この記事は、転職による給与UPに関する記事ですが、この「より上流へ進むべき」か「より技術を追求すべき」の問題はすべてのエンジニアが一度は考える問題ではないでしょうか。今回はこのうち「より上流へ」の観点で、転職について考えていきます。


「より上流へ」の意味

最初に、「より上流へ」という言葉の意味をクリアにしていきましょう。「上流」という言葉は、ウォーターフォール型開発のプロセスに由来します。

https://www.pmi-sfbac.org/basic-design-documents/ より引用

すなわち、「『より』上流へ」というのは、先の記事と組み合わせて考えると、

「下流工程」からキャリアを初めて、より前工程を行う人材になっていく

という意味になります。

「下流工程」の経験値

「何だ、当たり前じゃないか」と思われたかもしれませんが、実は「上流工程の人材」と「より上流(工程)へ」という言葉では、意味合いに大きな違いが一点あります。それは

「より」には、「下流工程の経験」という意味が含まれている

点です。

特に、PG(プログラマ)を経験していることは重要です。「プログラムが動くとはどういうことか」を実務を通じて、経験しているからです。

https://type.jp/tensyoku-knowhow/ready/catalog/pg/ より引用

確かに、世の中には「未経験からいきなりSE(システムエンジニア)」と呼ばれる入社・転職求人は存在しています。またSEとPG(プログラマ)では、会社内のキャリアパスで用いられている場合もあります。しかし、これらは本質的に違うものです。

本質的にはSEやPMがPGより「偉い」なんてことはない

わけで、単に役割の違いでしかないのです。

おまけ ~ 下流工程の経験をアピールできるのキャリアシート見本

今回は、私が転職時に利用したキャリアシートの一部を公開します。参考になれば幸いです。

ここから先は

1,328字

¥ 100

この記事が参加している募集

課金してくれるととても嬉しいです。シェアしてもらっても嬉しいです。「いいね」も嬉しいですし、フォローも嬉しいです。要するに、どんなことでも嬉しいです。