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#デジタル化するセカイ

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#デジタル化するセカイ についてまとめた記事
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記事一覧

【特別編】 「囲碁を打つ女子学生」や「麻雀を打つ女子学生」を生成AIで作ってみた

はじめにこのnoteでは、生成AIで「将棋の駒を持つ女子学生」を作ってみる企画を行っています。 今回は、将棋ではなく、別のゲームの女子学生が生成できるかを試してみます。 動機:将棋の生成は難しい。ならば他ゲームならできるのか?ImageFXで画像を作ると、以下のような生成結果がしばしば見受けられます。 まず将棋の駒というのは、そもそも 五角形をしており、尖っている方が相手の方に向かい合っている 形で配置されます。もう少し細かいことを言うと、将棋の駒は(終盤などの状況

CEATEC2024レポート:「定点観測する」ということ

はじめに先日、CEATEC2024が行われ、今年も参加してきました。 以前、CEATEC2019の記事も書きましたが、私はなるべく同じ展示会をずっと行くようにしています。これは私の勉強法(の一つ)と言えるかもしれません。今回はこのテーマについて書いていきます。 技術の「定点観測」以前、ハイプサイクルを題材に「先端テクノロジーの進化」について書きました。 ハイプサイクルの本質は「技術の定点観測」です。個別技術の流行り廃りを瞬間だけで見てもあまり意味がありません。やはり数年

「将棋の駒を持つ女子高校生」を生成AIで動画にしてみた:Luma Dream Machine編

はじめにこのnoteでは、生成AIで「将棋の駒を持つ女子学生」を作ってみる企画を行っています。 前回のImageFX編でかなりの完成度を見たので、次に動画化を目指していきたいと思います。 Luma Dream Machineとはまず、Luma Dream Machineについてです。 特に、期待したいのは「キーフレーム」という機能です。 利用方法は上の記事をご参照ください。私もGoogleアカウントですぐに利用できました。 動画の作り方

シンギュラリティは「恐怖」なのか

はじめにAI(人工知能)はブームと冬の時代を繰り返していると言われており、現在は「第3次AIブーム」と呼ばれていることは有名です。 第3次AIブームの議論の中では「シンギュラリティ」という言葉が用いられることがあります。「2045年」「人間を超える」という数字と共に語られることも多いこのテーマですが、今回はこの議論について整理し、人間の知性を越えたAIを活用することについて考えていきます。 シンギュラリティの意味を(再)確認本題に入る前に、まず「2045年」「人間を超える

要件定義に生成AIを活用することは可能なのか?

はじめに以下のような記事がありました。 このnoteでは、プログラミングに生成AIを活用することをいくつも書いてきましたが、今回は「要件定義」フェーズに生成AIを活用することが果たして可能なのかについて考えていきます。 生成AIの得意なことと得意でないことこれはいつも言われることですが、生成AIは何でもできるわけではありません。むしろ、弱点が明確だと言えるかもしれません。 生成AIの技術を、一言でいうと 過去の傾向から『それっぽい』回答を自動生成するプログラム です

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クラウドは危険? 情報が漏れそう? 本当に?

はじめにいまだにというか、なんというか、 「クラウドは危険」だと思っている人がいる のはどうも事実のようです。あまり、年代で区切るのはよくないですが、年配の方ほど多いようです。そして、「クラウドの方が危険だ」「いや、オンプレの方がなにかと良い」といった「論争」が起こることがあります。 個人的には、これは「論争」などではなく、 クラウドvsオンプレを真面目に比較していないだけ だとは思っているのですが、今回は「クラウドvsオンプレ(論)」について考えます。 クラウド

生成AIで、作詞作曲(とおまけにブログそのもの)ができちゃった話

はじめにこのnoteでは生成AIについて書いてきていますが、そういえば作曲はまだやってこなかったことに気づきました。ずっと興味があったのですが、ふと 今日がその日だ と思い立ち、使ってみました。 2024.06.05追記AI作詞・作曲の第二弾として、note130週連続投稿記念ソングを作りました。こちらもご覧ください。 できた曲まずは、今回作った曲はこちらです。「試練の旅」です。 感覚的なもので恐縮ですが プロンプトに "Miku Voice" と入れたのに、"坂

産業用メタバースについて解説 ~ 二つの方向性

はじめに私は、製造DX(工場DX)の仕事をずっとしてきて、2024年現在はそのような仕事を直接はしていませんが、たまにアドバイザーとして回答することはあります。 その際に、よくテーマとなるものの一つに「産業用メタバース(産業向けメタバース)」があります。 ところで、本文中には とも書かれています。これらの違いを改めて考えていきましょう。 前提知識産業用メタバースや工場内デジタルツインについては、昨年も一度考察しました。 その時の整理としては 「デジタルツイン」や「

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製造業のDXとは「産業用メタバース上でQCサークルのカイゼン活動」?

はじめに「工場DX」「スマート工場」などと呼ばれる取組みは23年度も引き続き力を入れて行われるようです。 この中で、目を引くフレーズがありました。 CPSとは“Cyber-Physical System”の略です。ずいぶん昔から利用されているフレーズですが、最近また注目されているようです。たとえば、以下のような記事がありました。 いまなぜこのフレーズが注目されているのか? 今回はこの辺りに注目していきます。 「CPS」「デジタルツイン」…昨日、今日の言葉ではないそもそ

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人間=目+脳+手足

はじめに最近は、AIに関する記事が毎日のように配信されています。これらは「まるで人間のようだ」というような書かれ方がされることがありますが、今回はこの「人間のようだ」とはどういうことなのかについて考えていきます。 「自動運転するクルマ」=「目+脳+足」AIはありとあらゆる分野に活用されますが、日本の政府も後押ししているものに「自動運転」があります。 ここで示されている図を見ると、これまで人間の目や脳が行っていたことをAIが代替することがわかります。これは、 人間が持つ目

自動生成AIに将棋について聞いた結果、業務への活用方法を考えた

はじめにこちらのnoteでは「ChatGPTを使うと、デジタルの開発は大きく変わる」という記事を書いております。 いまや、ChatGPTだけでなく、Stable Diffusionのような画像生成AIも含め、これらを紹介する記事や動画が非常にたくさんある状況です。そうなると、当然「業務に活用したい」と思うのは自然なことだと思います。「デジタル技術を有効活用して業務効率化を実現する」という字面だけを見ると、社内におけるDXの取組と親和性が高そうに見えます。しかし、もしこれを本

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「人間拡張」って?

はじめに好きな本の一つに「拡張の世紀」という本があります。 この本には非常に多くの学びがあるので、是非ご一読をお勧めします。個人的には 計算機が小さくなるというカーツワイルの言葉 (p144) 2030年、1人当たりのセンサーは150個に (p150) 世界初の人間拡張はメガネ。13世紀のイタリアで、おそらく僧と学者が最初に使いだした (p320) 初音ミクは人間を越える偉大なポップスター (p370) などなど、たくさんあるのですが 今回は「人間拡張」という言

ChatGPTを使ってみて「デジタルの開発は大きく変わる」と感じた

はじめに近頃ネットを賑わしている技術にChatGPTがあります。 色々サイトで「ChatGPTが流行っている」ということを目にすることも増えましたが、多くのビジネスパーソンにとっては 「これが仕事にどう使えるのか?」が知りたい のではないでしょうか? そこで、今回はChatGPTは仕事に使うとしたらどうなるのか?という観点で、考察いたします。 Microsoftの大規模投資最近では、MicrosoftがChatGPTの開発元であるOpenAIに対して、100億ドル、

「第5回 EDIX関西(教育 総合展)」に行って「DX教育・STEAM教育」などについて考えた

はじめに先日、教育総合展に行ってきました。 現在はSTEAM教育に関心があるのですが、この考え方を社内DX人材育成に適用できないかと考えたのが行ってきた理由です。 具体的には、(株)アーテックの新しいSTEAM教育キットを見てきたりしたのですが この展示会では、「AIは教育をどう変えるのか」という題名で、東京大学の松原 仁教授の講演会が行われたので、今回はその中で得た学び・所感をいかに記したいと思います。 講演「AIは教育をどう変えるのか」における日時:2022/06

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