産業用メタバースについて解説 ~ 二つの方向性
はじめに
私は、製造DX(工場DX)の仕事をずっとしてきて、2024年現在はそのような仕事を直接はしていませんが、たまにアドバイザーとして回答することはあります。
その際に、よくテーマとなるものの一つに「産業用メタバース(産業向けメタバース)」があります。
ところで、本文中には
とも書かれています。これらの違いを改めて考えていきましょう。
前提知識
産業用メタバースや工場内デジタルツインについては、昨年も一度考察しました。
その時の整理としては
「デジタルツイン」や「CPS」という語は「メタバース」という言葉が流行るずっと前から存在していた
「デジタルツイン」を「産業用メタバース」と呼び変えてビジネスしたがっている人たちがいる
ベンダーも製造業側もこの「言い換え」を受け入れようとしている
という内容でした。このあたりについては、上記の記事をご覧ください。
二つ意味がある?
そもそも、産業用メタバースという言葉自体がバズワードではあるのですが、いろいろ読んでいると、
工場系のデジタルツインは二つの意味で用いられる
ことが多いと感じています。
A: 工場まるごとメタバース空間に作る
一つは、今回の記事にあるように「工場自体を仮想空間に作る」というもので、これはシーメンスのようなメーカーだったり、アクセンチュアのようなITコンサルがそれぞれソリューションを提示しています。
ここから先は
896字
¥ 100
課金してくれるととても嬉しいです。シェアしてもらっても嬉しいです。「いいね」も嬉しいですし、フォローも嬉しいです。要するに、どんなことでも嬉しいです。