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【怒りの底にあるもの】

今回の記事では、「怒り」ということばについて、つらつら書いていきます。


▷怒りとは

怒りというのは、自分の価値観に反することの表れであることが多いです。

そして、その価値観の奥底には、「鬱憤」「憤り」「反抗」「恐怖」「落胆」といった「負の感情」の蓄積があります。


例えば、“挨拶をするのは当然だ”という価値観のAさんと、“挨拶なんか意味がない”という価値観のBさんがいたとします。

そのふたりが会社の会議室で一緒になったとしたら、Aさんは「なんでBは挨拶しねぇんだ!」と怒り感情がわいてきます。


一方で、“挨拶はしてもしなくても良い”という価値観のCさんも会議室にいたとします。

この場合Cさんは、Bさんに対して「あ、このBという人は挨拶しない人なんだね」という事実だけを見つめます。


つまり、Cさんには怒りの感情がありません。

もう一度繰り返すと、怒りというのは、「自分の価値観に反するもの」であることが非常に多いです。


▷自分の価値観に反するということ

さて、その怒り感情を引き起こしている「自分の価値観」というものを、深掘りしていきます。


例えば、さっきの話のAさんについて、「なぜAさんは“挨拶をするのは当然だ”という価値観になっているのか?」を考えてみます。

もし仮に、幼い頃から厳しい両親に「挨拶をしないやつは人間としてダメだ!お前も絶対に挨拶をしろ!わかったか!!」と、毎日怒鳴られていたらどうでしょうか?


Aさんには、無条件で「挨拶できない人=ダメ人間」という価値観がどんどん植え付けられていくことになります。

さらに、その教育方法に対して「恐怖」を感じていたAさんは、「挨拶」という行為そのものに対しても、怯えていくようになるわけです。


このように考えていくと、Aさんが怒る理由が分かってきますよね。


繰り返しますが、経験が価値観を作り出し、そしてその価値観に反することが起きた時に、人は「怒り」を放出します。

このことをまずは理解すること、そしてその裏にある価値観を見つめることが、「怒り」を捉える重要なポイントになります。


▷おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました!!

今回は「怒り」ということばについて書いてみましたが、以下の企画に沿った記事です↓


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