【読書の付箋】ソース原理の根っこにある原則(『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』(トム・ニクソン著、2022年、英治出版))
不定期かつ習慣的に読書するごく平凡な日常。
スローリーディングが好きなので、遅読ですが、その日に読んだ本の、その日に読んだ部分だけ、自分なりの湯上がり感を、綴ります。
今日の書籍は、
『すべては1人から始まる――ビッグアイデアに向かって人と組織が動き出す「ソース原理」の力』(トム・ニクソン著、2022年、英治出版)
【今日の付箋】
ソース原理の根っこにある原則【イントロダクション】
イントロダクション。VUCAと言われる不確実性の高い世界において、脅威と共に再生のための土壌は豊かに育っている。
進歩への可能性を認識し、脅威に立ち向かうには、人間の独創性の開花が必要。
今求められているのは、地球上全ての生命の持続可能性へのシステム変化であり、人との関わり方や個人の在り方。
この本は、組織作りやリーダーシップを語るものではなく、「新しいアイデアや変化を世界にもたらすこと」についての書籍だ。
不確実性の世界では、自己組織化されたセルフマネジメント組織や自律性の高い取り組みに可能性がある。一方では、ムーブメントの中での統一感をどう紡ぎ出すのか。
戦略・組織的思考の奥に存在するより包括的な視点。組織そのものではなく、その奥にある「アイデアを実現するという創造的なプロセス」に焦点を当てる。そのプロセスにおいて1人の人物が特別に持つアーサーシップや責任(ソースの役割)を認識すること。
ソース原理は、ビジョンの実現という外敵創造プロセスの他に、ソース役の内的な変容にも目を向ける。ソース原理は、個人主義か集団主義かの二項対立を打破し、それぞに固有の個性があること。すべての人間は互いに深くつながり合っていると認識する方法を提供する。
提唱者ピーター・カーニックのソース原理の根っこにある原則は、「愛」である。
【ひとこと】
併読する『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(フレデリック・ラルー著、英治出版)を、読み進める中で、どうしても止められない興味が湧き、ソース原理の書を読み始めることにした。
セルフマネジメント、自律的小組織。その小組織が集まったもう一回り大きな組織化は、何によって価値観を共有しているのか。MVVがそれなのか?MVVに魂が籠る瞬間はどの様なものか?誰が魂を込めるのか?
Haierやビュートゾルフ、FAVIの例を見ると、創業者或いは経営者の1人の強い意志を感じる。1人から始まるその原理を、学ぶことを期待して読み続けたいと思う。