【読書の付箋】ダブルジャパティの法則(『戦略ごっこ マーケティング以前の問題 エビデンス思考で見極める「事業成長の分岐点」』芹澤連著、2023年、株式会社日経BP)
不定期かつ習慣的に読書するごく平凡な日常。
スローリーディングが好きなので、遅読ですが、その日に読んだ本の、その日に読んだ部分だけ、自分なりの湯上がり感を、綴ります。
今日の書籍は、
『戦略ごっこ マーケティング以前の問題 エビデンス思考で見極める「事業成長の分岐点」』(芹澤連著、2023年、株式会社日経BP)
【今日の付箋】
ダブルジャパティの法則
ダブルジャパティの法則では、「マーケットシェアが低いブランドは購買客数も非常に少ない。またこれらの購買客は行動的ロイヤリティも態度的ロイヤリティもやや低い」(本書内で南オーストラリア大学バイロンシャープ教授の論として引用)
大小ブランドの主な違いは、顧客数。ロイヤリティひ大きなブランドがやや高い。また、顧客数が増えればロイヤリティも高まるが、ロイヤリティを高めても、顧客数は増えない。(ロイヤリティを高めても購買客数(浸透率)増に繋がるエビデンスがない)
また、購買客数と価格については、小さなブランドほど値上げに伴う販売量の減少が顕著であり、小さなブランドは、顧客一人当たりの平均利用額もやや低く、大きなブランドになる程やや高くなる。
つまり、売り上げを構成する三要素(購買客数、購入頻度、単価)は連動しており、その起点が購買客数=浸透率ということがわかる。これが、事業成長の規則性。
次回は、「ゼンメルワイス反射」。
【ひとこと】
売上げを構成する三要素(購買客数、購入頻度、単価)の相互連動と、それが購買客数を起点とする規則性。この事は、小ブランドは浸透率だけを見ると言う事ではなく、あくまで起点が浸透率で、次に購入頻度を上げる変数に施策を打つ(例えば体験価値の向上など)と理解。