他者理解のメリット3つをお伝えします
U-WAN代表の棚原 秀樹です。
対話を通じて“みんなで”会社を良くしたいという想いを持つ経営者のサポートをしています。
今回は『他者理解』についてお届けいたします。
私のプロフィール記事をはじめ、これまで私のnoteの中で、
私自身が考えるコミュニケーションや対話について書いておりますので、
それらもお読みいただけたらと思います。
https://note.com/hide_comm/n/n76a49bc64c39
他者理解とは何か?
他者理解とは、対話において必要な要素です。
コミュニケーションとは何か?
👇の記事で対話の条件について記載しております。
詳細は、記事をお読みいただきたいのですが、抜粋をすると、
●コミュニケーション=対話
●対話の条件とは?
・自己理解
・他者理解
このように分類していて、さらに、
『相手の考えや気持ちを聴いて、理解すること』を他者理解としています。
すごく簡単に言うと他者理解とは、こういうことなのですが、
今回は、他者理解についてさらに深掘りをします。
① なぜ相手を理解必要があるのか?
②相手の考えや気持ちとは?
③理解するメリットは何か?
この3つに絞ってお伝えいたします。
この記事を読み終わる頃には、対話についての理解が深まると共に、
人間関係のつくり方についてのヒントを得られたような感覚になれると思います。
なぜ相手を理解する必要があるのか?
まずはその理由や必要性についてです。
先に答えをお伝えすると、
一つ例を出しますね。
これは私が経験談です。
アポがなかなか取れない社長がいました。
定期的なセッションをやる契約で、2週間に1回の頻度で会うことは、お互いの共通認識でした。
通常ならセッションが終わったら、次回の日程をその場で調整するのですが、この社長とは、次のセッションの予定は、すぐには決まらず希望日の2、3日前に調整をするというのが、いつものパターンでした。
この時の私は、「なんですぐに取れないんだろう?」「そんなに忙しい?」「ってか、隔週でOKって言ってたのに…」「なんでいつも、はぐらかすんだろう…」などなど、次第にネガティブな考えや思いが募っていきました。
でも、不思議なことに2、3日前に連絡をして日程を聞くと、すんなりと候補日でOKをもらえるのです。
こうなると「だったら、前のセッションの時でも空いてたんじゃん??」とさらに、ネガティブを助長していくような状態になっていきました。
ここまでの私の状態を解説すると、
セッションが終わってからOKをもらうまでの間、
なんですぐにアポが取れない?2、3日前に取れなかったらどうしよう…
という感じで、相手の言動に振り回されている状態でした。
でも、私自身が社長の考えや気持ちなどを理解する努力をすることで、このモヤモヤした状態を変えることが出来ました。
相手の考えや気持ちとは?
どのように考えや気持ちを理解していったのかというと、まず仮説を立てました。
社長って、時間に縛られたくない人なのかも?
もしかしたら、重要な案件を急に来ても大丈夫なように、ゆとりを持っていたいのかも?
決められたことから逆算する思考回路よりも、積み上げの思考パターンが優先されるかも?
これが私が立てた仮説です。
そしてこの仮説を元に、何気ない会話で確認をしていきました。
そこで分かったことは、
そういう考えを持つ人だということが分かりました。
この考えを知ってからは、次回のセッションは2、3日前にやり取りしましょう。とお互いが気持ちよくコミュニケーションが取れる状況が作れました。
社長にとっても2週間後の約束があることはストレスに感じるとのことでした。
夏休みの宿題もギリギリでやる社長からすると、逆算で物事を考えるよりも、目の前のことを足し算で積み上げいくことの方が得意なタイプです。
この思考パターンは、子供の頃から身につけているので、大人になってから変えられるはずがありません。それよりも、理解をしてあげて対処法をお互いに考えることの方がずっと健全です。
このように相手のことを理解するとは、思考パターンや思いや気持ちなどを聴いていくことです。そして、さらに理解を深めるためには、『なぜその思考パターンなのか』『なぜそういう気持ちになるのか』というところまでも聴いて理解して、受け止める必要があります。
理解するメリットは何か?
私自身の体験を通して言えることは、相手のことを理解することで、
・お互いにストレスがなくなる
・相手の言動に自分が振り回されなくなる
・相手と良好な関係性が構築できる
大きくいうとこの3つです。
人は、自分の持っている感覚を正とする生き物です。
そして、その自分の感覚から外れた時に、感情が揺さぶられ、気持ちが動揺し、状態が不安定になります。
時間厳守を大切にする人からすると、時間にルーズな人は許せないと思ったり、自分は大事にされていないのかな?後回しにされてしまって優先順位が低くなってしまったのかな…
このような気持ちの出方は、怒りの人もいれば、落ち込む人もいたり、悲しんだりと人によって様々です。1つ言えるのは、自分の感覚と違う人が目の前に現れたり、影響を受けることでネガティブになるということです。
でも、このネガティブになることそのものが、実は要らないことなんです。
多くの場合、相手の特性やタイプが根源となって言動になっています。それを理解するだけで、解消されることなのです。
問題や課題、悩み、悪いところでもなんでもなく、
『お互いが理解し合うことが足りていなかった』だけです。
それができているかどうか、相手の関係性と自分の人生がどうなるか。
そのくらいの影響力があるのが、他者理解です。
*相手に意図して悪意を持っていたら話は別です。きちんと相手と話をする中で、意図的な言動かどうかの冷静な確認も必要となります。
まとめ
相手を理解することで、ネガティブな状態になることを回避することができます。常に落ち着いた良い状態で、人と接することができるようになるんです。
そして、相手に振り回されることなく、自分自身が落ち着いた状態でコミュニケーションが取れるようになると、自分自身が充実感を感じ、幸福感を感じやすくなります。
また、相手も自分のことを理解してくれると感じてくれたら、『この人は信頼できる人だな』『自分のことを分かってくれているな』と思い、関係性が深まっていくようになっていくんです。
このプロセスを経て、
関係性が深まることで、『信頼関係』が生まれていきます。
人間関係のトラブルのほとんどは、相互理解ができていないことだなと、つくづく感じています。お互いに相手のことを理解し合うことなく、自分の感覚に外れた人は悪と認識し、そこを責めたり、自分の感覚を押し付けたりして、対立が起きます。
または、対立が起きなくても言われた側が我慢したり、言っても聴いてもらえないと、距離を取ろうとしたりします。
そうやって、人と人との繋がりが薄まっていき、最終的には途切れたりします。
お互いが理解し合うことをしないだけで、ここまでの結末になってしまう。このようなことは、日常で多く起きているはずです。会社での離職の原因になっていることも多々あります。
そのくらい重要な他者理解。
言葉で言うのは簡単です。このnoteを読んで、頭で理解することもある程度は可能です。
だけど、実際にやってみるのはとても難しいことです。
いつの間にか、自分に状態がネガティブになっていることって、たくさんあります。
だからこそ、今の状況を誰かに話しをして、悩みを解消したり、自分の状態がどうなっているかを把握したりすることが重要です。
そのようなサポートを行っておりますので、上司やパートナーと間でトラブルや悩みがあるということは、お問い合わせください。
『人と人を繋ぐ』ことが私の仕事ですので、そのようなご相談に乗って、一緒に解決をしていきます。
対話はビジネスも人生もデザインする力があります。
一人で悩まず、プロと一緒に未来をつくっていきましょう。
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