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エッセイ 04 息子(小学生)に1万円を渡して「増やした分は全部あげるよ」と言ってみた
正しいお金の知識
1万円を渡して「増やした分は全部あげるよ」と、息子(小学生)に言ってみました。
何にでもノリの良いお金大好き次男は、当然のようにこの提案にノッてきました。
だれもがお金は好きでしょうね。
子どもの頃には、お金にどのような思いがあるのでしょうか。
・欲しいものが手に入る道具
という意味合いがほとんどでしょうか。
では、お金を手に入れるためにはどのような方法があるでしょう?
・親からもらうもの
でしょうか。または、
・お手伝いをしてもらうもの
などがあるでしょうか。
お金は生活をしていくためには必ず必要になってくるものです。
お金に対する知識は、子供たちが大人になるための教育の中に、必ず取り入れる必要のあるものだと思っています。
しかし、小中高の学校教育の中では特に「お金を稼ぐ」という部分にほとんど触れていないように感じています。
「お金を稼ぐこと」は「汚いこと」と考えてしまうことも原因のひとつでしょうね。
学校では、「真面目に働きましょう」という教育がされています。
もちろんそれも大切なことです。
しかし、子供たちには「正しいお金に対する知識」を持ったうえで「働く」ことを考えていく必要があると思います。
「お金」と「仕事」と「勉強」
生活していく上でどうしても関わってくる「お金」について「仕事」や「勉強」と結び付けて私が書いたnoteがあります。
出来ないことを出来るようになるために「勉強」をし、何かが出来るようになると、それを利用して世の中の役に立つことをするとそれが「仕事」となり、その対価として「お金」が得られる。というお話です。
簡単に言うと「勉強して世の中の役に立つことをすると「お金」がもらえるよ」ということです。
ここで間違ってはいけないのは、「勉強して良い学校に行けばお金がもらえるよ。ではない」ということです。
そして、「お金持ちというのは、世の中の役に立つことをたくさんやってきた人」と言うことができ、「お金を稼ぐことは汚いこと」と思う必要はなく、自信をもって目指して良いものだと伝えています。
と、いうことで長く面倒なお話になってしまいましたが、どうしても「お金」のお話となると丁寧な説明が必要な場面もあると思っています。申し訳ないです。
どうやって増やす?
で、息子のお話です。
突然1万円を手に入れたとして、どうやってこれを増やしていこうか、を思いつくのは難しいことだと思います。
そこで、少しのアドバイスをしていくつもりです。
しかしその前に、今どのように考えているかを聞いてみます。
「どうやって増やすの?」
「わからん」
その通りですよね。解るはずがありません。
だって、これまで教わったこともなく経験したこともなく、頭の中に答えを出すピースは何もないのですから。
アイデアというのはこれまでの知識の組み合わせなので、頭の中に元々何もないことを思いつくことはとても難しいことです。
「じゃぁ どうする?」
「調べる」
「えらーい!うんうん、頭の中にないことは調べるのがいいよね、あとは知ってる人に聞くってのがいいよね」
これまでも、何度も息子にはこのようなお話をしているので、すぐに「調べる」との言葉が出てきたことをうれしく思いました。
小学生でもスマホやタブレットなどを利用すれば、寝転がっていても知らないことを調べられる環境が整っています。とても幸せなことです。
このまま本人に任せていても、何かを調べて見つけ出すかもしれません。
しかし、調べることを忘れてしまい何も動き出せないかもしれません。
または、調べても何も見つけられないかもしれません。
そこで動き出すための後押しとして、少しのアドバイスをします。
「例えばね、こんな風にして増やすことができるよね」
「お父さんがボールペンを欲しいって思っていたとしたら。それをコンビニで買ってきてお父さんに売ればいいのよ。100円で買ってきたら、150円で売る。これで50円が増えるよね」
もちろんそこで子供が提案してきた金額は、実際に買う前に交渉が必要でしょうが、基本的に必ず買い取ることを約束しています。
勝手に用意した品物であったり、的外れな金額を提示されても買い取ることはしません。
「他にはね。例えば釣りに行くとするね。エサを300円で君が買う。釣ったお魚さんはお父さんが1匹50円で買い取る。そうしたら何匹か釣ったらお金増えるよね」
などと話してみました。
そして、さらに、
「お金を増やす方法って「相手の困っていることを探す」と見つかるんだよね。そして、それを解決してあげればそれがお金になるのよ」
「ボールペン欲しいけど無かった。お魚食べたいけど無かった。だからそれを解決してあげるのよ」
「手順は簡単で、
・人の困っていることを探す
・それを解決してあげる
ということなんだけど、その解決することが自分で出来ないことも多いよね、そんなときはそれが出来るようになるためにどうする?」
「調べる」
「えらーい!そうだね、調べたりそれを出来る人に聞いたり勉強するんだよね」
といったところで、何か面白そうなことが今後起こりそうな予感です。
まずは、アドバイスした通りのことをなぞって動いてもらえれば、そこから他のことも見えてくると思います。
とても楽しみです。
<><> 追記 <><>
そして次の日、次男と釣りに行ってきました。
狙いはハゼ
以前ハゼ釣りに行ったことがあり、たくさん釣れたことを覚えていたようです。
エサは、スーパーで売っているベビーホタテです。海へ向かう途中にスーパーへ寄ると20%引きのシールの張ってあるベビーホタテを見つけました。値段は値引き価格で280円程でした。
海へ着いて早速釣りを開始です。
フグやヒイラギは釣れますが、ハゼは全く反応なし。
ハゼを1匹50円で買い取る約束をしているので、息子は真剣です。
場所を移動して試してみますが反応はなし。
最後はさすがにあきらめたようで、残念ながら家へ向かいました。
「残念だったなぁ。まぁ、増えることもあるし減ることもある。次増やせばいいよ、どんなことするか考えるといいよ。」
と声をかけました。
エサとして買ったベビーホタテは12、3個小さなホタテが入っていました。
そのうち使ったのは1個のみ。ハゼは小さいお魚なので使う量はとても少なかったようです。
家に帰ってから。
「ホタテ食べる?売ったげるよ。」
「えっ?」
たしかに使う分だけ取り出してクーラーにしまっていたので新鮮なまんま。数もほとんど買ってきたまんま。さらにぼくはホタテ好き。
「サイコー!! よしっ!いくら?これっていくらで買ったっけ?儲けないとだめだよ。」
と言うと、
「500円」
「あほかっ!」
何度かの交渉の末に320円で商談成立。
本日の結果、約+40円ほどでした。