年末の大発表・2 22.12.29
前にも書いたと思うが、この仕事の依頼が来たのは本当に突然だった。
当時の僕は、有料ゲイサイト(のちに閉鎖)に小説を投稿させていただいているぐらいで、他に目立った創作活動はしていなかった。いわば、「ほぼ素人」。
まして、内容はこれまで書いたことのない調教物。しかもBLカテゴリー。
(僕に書けるのだろうか……)
という迷いもあったが、ミッキー谷氏並みにぶっちゃけてしまえば、
このチャンスを誰かに奪われては困る。
当時40代に入ったばかり。いまよりもさらに無謀だった。
何よりも
金(ギャラ)が欲しかった。
というわけで、深く考えないまま応じたものの、BLが何たるかも知らないまま書き始めることに。
僕以外にライターはいないので、最初から最後までただひたすら書き続ける。途中で東日本大震災が発生したものの、その翌年なんとか発売にこぎつけた。
その後は……
シナリオが叩かれた、らしい。某掲示板で主に腐女子の方に。
「らしい」というのは、特に掲示板に目を通していないから。
文句があれば、僕に直接言えばいいと思うのだが、そのような方はいらっしゃらなかった。
一方で、僕だけの力ではないにしても、このゲームを深く愛してくださった方もいて、その方々には今でも感謝している。
商業的に成功したかどうかはわからないが(婉曲な表現)、少なくともこのゲームが世に出ていなかったら、僕はネットの片隅で埋もれていたはずで、フォロワー数はもっともっと少なかっただろう。
そもそもみんなどうやって「ここ」を知ったの??
もし、今、同じシナリオの依頼が来たらどうするかな。
うーん
ギャラ次第?
というのは冗談――とばかりも言えない――だが、当時よりはもう少し気を配って書ける……
いや無理だな。
僕、自分の興味のあることしか書けないし。
なので獣人とか無理。実在しないから。
てなわけで、もしあのゲームのシナリオの依頼が来たとしても
無理ですと返答す
いや、でも、ギャラ次第で……。
あ、お呼びでない。
でしょうね。
そんな経緯もあって、一人でもできる小説を書いているのである。
近日発売予定。
しばしお待ちを。
おわり
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