やすらぎの旅立ち 19.12.12
また『やすらぎ』から一人……。
僕ら世代だと、大映ドラマの重厚な脇役が印象に強く残っている。あと娘さんの騒動の時とか。
現在放送中の『やすらぎの刻〜道』では、本筋とは関係ない総集編パートで、主人公の父親として急遽ご出演。
ただ、声に張りがなく少し心配ではあったけど……。
先に旅立たれた井深さん、姫、三角さん(野際さん、八千草さん、山谷さん)がお出迎えしてるのだろうか。
※
このところ立て続けに、『やすらぎの刻~道』に出演中のベテラン俳優の訃報が続いている。
ドラマがどうこうというより、出演者の平均年齢がかなり高いため、このようなことになるのだろう。
にしても、前作の野際さんに始まり、八千草さん、山名さん、そして今日の梅宮さんと、やはり多い気がする。
ドラマ自体も老人ホームが舞台のため、役柄上認知症になったり、車椅子生活になったり、あるいは亡くなったりと、「老い」を直接的に描いているシーンも少なくない。
ショックだったのが、松原智恵子さん演じる役の人が、重度の認知症になり、おならを平気で人前でするようになった末、便を撒き散らすというシーン。(伝聞のみで実際には映らない)
あの美人女優がまさか……という驚きと、美人が崩れていくからなおさら衝撃を感じるのだろう。
去年亡くなった劇画原作者の小池先生も認知症を告白したが、僕も50歳になって、この手のシーンが他人事ではなく、心に沁みるようになった。
放送期間はあと三か月半ほど。最終回までに、実際の俳優たちに何事もなければいいが……。
だが、もし万が一何かあったとしても、このドラマのテーマの一つが「老い」なので、受け入れる必要があるんだろうな。
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