「売れそうなタイトルと内容とキャラを適当に考えて、単行本一冊程度の小説を出だしから結びまで全部書いてください」、の話。・3 24.12.26
ファンである作家風の小説が、大量に読めるのは良いことなのか。
小説を読む立場として考えれば、正直ありがたみが薄れてしまうのと、自分好みにストーリーを「作れてしまう」ので、結末を知らないがゆえのドキドキ感も軽減してしまうだろう。
現在でも、依頼者の希望通りにストーリーを作家が作ってくれるサービスもあるが、僕個人としては、事前情報無しで、まっさらな状態で読ませていただくほうが好き。
あるいは
「私が思いもつかないようなストーリーで書いてください」
と指定すれば、それらしき小説をAIが書いてくれるのだろうか。
反対に、小説を書く立場としては、まぁ、楽は楽。
――と一瞬思ったのだが、誰もが創作できる世界になってしまうと、作家の存在意義が根底から揺らぐことに。
何しろ相手は全知全能のAI。
週刊どころか日刊、時刊?? で創作されてしまうと、もはやお手上げ。
歌手と作家の違いはあれど、かつての「AI美空ひばり」のように、すでに亡くなっている大作家のAIが登場して、ポンポン“新作”を発表されたら……。
ドラマや映画とかもそう。
出演者も
脚本も
監督も
音楽も
すべてAI。
万一コケたとしても、費用(ギャラ)ゼロで次から次に量産できるので、芸術作品を仕事にして食べていくのはほぼ不可能になる
かもしれない。
(つづく?)
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