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最弱で最強な、私だけの東大受験記。

※以下は、書きっぱなしの下書きを、加筆修正なしに投稿したものです.読みづらい箇所も多いですが、手を加えるのも憚られ、あえてこのままにします.

これまでの人生でいちばん輝いてた日.
私の記憶の中で「いちばん」を決めるなら、それは東大受験の日かもしれない.

いち

数学が楽しくて仕方なかった高校1年生の頃.
受験をゆる〜く意識しつつ、勉強に夢中になった.

高校2年生になってもそれは変わらず.

やはりゆっくり、
マイペースに過ごす日々.

しかし、変わったことがひとつだけ.
コロナ禍で友達に会えなくなったこと.

楽しかった塾も、学校も.

会いたい人で溢れていたわたしの世界が、
まるで変わってしまった.

高校2年生の夏、慕っていた塾の先生が亡くなった.

誰かに会うことでつくられていた「ゆとり」は、
日に日に失われていった.

数学も、食事も.
「楽しい」がまるでわからなくなった.
かと思ったら、今度はやりすぎてしまう.

一般的に「躁鬱」と呼ばれる状態.

通院するようになるも、
薬の副作用で救急車沙汰になったり、
授業中に寝てしまったり.

じめじめした心に、
ふっと軽い風を吹き込んでくれたのは、やっぱり、
友達だった.

ずっと成績優秀で、性格の良い男の子.
ふたりはどこか似ていて、いっしょにいると楽しくて、
毎日、何往復も、いろんな話をした.

彼をきっかけに、たくさんの友達ができた.

わたしが受験を終えることができたのは、
間違いなく、彼らのおかげ.


※新宿の丸亀製麺に通い詰めた.はなまるうどん派(異端)も一部いた.
※通った丸亀は2年間で2店舗潰れてしまった.悲しい.
※御茶ノ水の丸亀製麺は狭いので、ランチの定番はリンガーハット.


さん

そんなこんなで、
とても勉強ができる状態ではない中、
受験期を迎える.

早慶対策を頑張るのか.
もう1年、やり直すのか.

当時のわたしの選択は、
「みんなと一緒に東大を受ける」
だった.

そこから、大急ぎの共通テスト対策が始まった.

よん

無事に迎えた2月25日、26日.

構内に入る前から、
たくさんの報道関係者.
カメラを構えている、受験生の両親.

東大を受けるってこういうことなのか…

と感動したのを覚えている.

帰りは友達と、互いを讃えあった.
あのとき、自分は世界でいちばん幸せだったと思う.

最後まで受験生をやり切ったこと.
みんなと一緒に、夢見た大学を受けられたこと.

テストの出来などすっかり忘れ、
感動に浸っていた.

受験を終えたいま、
自分の"「今」やりたいこと"を叶えてあげる生き方
を大切にするようになった.

未来のことを考えたわたしは、
不安に押しつぶされて、
自ら命を断つ方を選んでしまったから.

東大に通う友達がたくさんいる.
それぞれが、ものすごい努力を続けている.

そんな彼らの活躍を讃えつつ、
わたしは今日も"やりたいこと"を
全力で叶えていく.

受験も躁鬱も乗り越えたわたしはきっと、
彼らと同じかもうちょっとだけ、
強くなってるはずだ.

ろく(2024.10.10追記)

受験が終わった後、知り合いの方から数え切れないほどのメッセージをいただきました.中には、「尊敬しています」「はるさんのような受験生になりたい」との文字も、幾つもありました.

わたしの努力を見てくれている方々に、ずっと支えられていた受験でした.

最弱で最強の受験生だった自分を、わたしは今も尊敬しながら、感謝しながら、日々を過ごしています.

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