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ナンパで突き抜けちゃう話①
人生は有限である。
だからこそ以前、死から逆算して今を考えることの必要性を説いた。
俺の人造人間たる所以。
思うに、死からの逆算という発想から端を発している。
35歳以降、俺はあらゆる老いの端緒と闘い続けている。
それは、抜け毛であり、肌のシミ・シワであり、歯の老化であり、膝の痛みであり、EDであり。。。その他諸々である。
きっとそれは、意気込みや生活習慣の改善だけでは到底解決出来ない問題。
日々の惰弱な自分を返上し、過酷なトレーニングを己に課す。
だけでは不十分で、あらゆる機会や財を投入している。
筋トレしかり、日サロしかり、食事制限しかり、補助食品しかり、ハゲ止めクスリしかり、ヒゲ脱毛しかり、ED解消剤しかり、初老のボケ防止しかりである。
辛い。半端なく辛い。
特にトレーニングは定期的にやらなければならないので、仕事との絡みで時にめっちゃ辛い場合がある。
それでもやる!
この己に対するストイックさが、俺自身を人造人間足らしめている理由である。
そして、俺はこのストイックさを元に出来上がった自分自身を虚飾のプロフィールで彩る。
だから、周りの人間は俺のこの土日の姿を全く知らない。
唯一、俺の会社とプライベートと虚飾を知っている人間は、俺の心の同士、『如水』に他ならない。
さて、俺が一番に悩むのは、この虚飾をかなぐり捨てるのは一体いつなのかということ。
俺はナンパ師であるが、最も忌み嫌うところの『オンリーワン中毒』を屁とも思わない。
というよりも、『オンリーワン中毒』になって真剣に悩んで今の虚飾の自分と向き合うことが、俺のナンパ道そのものだと思っている。
しかし時として、俺はとんでもない恐怖に陥ることがある。
本来、自分のアイデンティティーは、人生の中で最も多く時間を割くであろう仕事の中で表現すべきものと思ってはいる。
しかしながら、俺の場合、仕事上の自分に生き甲斐や楽しみを見出すことができない。
そういう自分だから、日々俺の立脚点は一体どこにあるのかという陥穽に陥ることが多い。
ジキルとハイドが最初のうちは自分を二重人格と気付かずその矛盾を感じなかったように、俺もただナンパという行為そのものに没入している間は、何の矛盾も感じていなかった。
しかし、声を掛けた以上、その先にはその情愛を受け入れるであろう女子が必ずいる。
その可憐な女子たちを如何にして、時に愛し、時に憎まれ、時に愛想を尽かされながらも、STORYに展開していく、それがナンパ師たる者の喜びであり、苦悩でもあると思うのだ。
それが出来なくなっていく瞬間がいつか訪れてくることは間違いない。
今の段階では、その年限を俺は45歳においているが、果たしてそれが正しいことなのかは正直分からない。
限界はもっと早く来るかもしれないし、もっと先に来るかもしれない。
でも言えることは、誰も知らない自分の限界を、早期認定して定めることほど馬鹿げたことはないということだ。
さらに馬鹿げたことは、今回の文章で、『俺が一番に悩むのは、この虚飾をかなぐり捨てるのは一体いつなのかということだ』と問題提起しておきながら、限界を定める必要はないと結論づけていること。
万物は流転し、歴史は繰り返す。
そして、歴史は繰り返しながらも是新たなりの様相を呈する。
俺は文章を綴りながら、日々新たな自分を見つけ出す。
これこそ、俺がブログを綴っていくことの本懐なのかもしれない。笑(終)