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答えを探して:ZINE サンティアゴ巡礼編
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オリジナルZINE「What am I」
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「What am I」
「クウォーターライフクライシス」をテーマに綴った
第1作目のZINEが完成し、10ヶ月余りが経った。
このZINEは、店舗で展示させて頂きありがたいことに数ある人の手に渡った。巡礼を共にしたみんなや友達、恋人には手渡ししたりで、振り返ると達成感よりもどこか恥ずかしさが込み上げてくる。
過去の自分の思考や言動を辿ると、独善的なものが多く、知らぬ間に恥をかいている人生だなとも思うも都合よく知らぬふりをしている。
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「巡礼の道で生まれた宝物」
サンティアゴ巡礼の道に飛び立ったのは2023年9月。
振り返るにはまぁまぁ時間が経ったなと思う。
「巡礼に行ってきた!」という新鮮味は無くなりつつあるが、思い出は心のド真ん中にある。こうツラツラと文を書いていても「いつまで思い出に浸ってるんだか」と呆られそうだから、振り返るのはここまで。
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何もない休日、朝掃除後、いつものように本棚の前に体育座りをして適当な本の背中を引っ張りあげては、一冊ずつペラペラと紙を撫でていた。
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数々の作家さんやデザイナーさんで作り上げた色鮮豊かな本とは対照的で、どこか拗ねてそうでそれなのに芯は深そうな「1冊のノート」が端っこから覗いていた。
このノートは巡礼を共にして毎日を綴った大切な宝物。
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久しぶりに開いてみると、「note」には書いていない時間をかければ自分だけが読解できるであろう日本語の羅列でびっしり詰まっていた。この読解不能の文字を目で追って、時にはスペインの空気を感じようとノートに鼻をつけて深呼吸したりした。
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あの場所で書いていた自分が書いた文字が残っていることが感慨深い。高校の社会科見学で、「これは数千年前の絵です!」なんて言われてもよっぽを向いて、昼飯のことばかり考えていた自分だったが、たった1年前と少し前に書いた自分の文字をみて感動しているのだから、少し思考が変わったのだと感じた。
「ZINE制作への道」
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1年と少しかかってしまったけれどもこの1冊のノート、撮り溜めた写真、動画、note、文書を辿って、ZINE第2作目「サンティアゴ巡礼編」の制作に取り掛かります。
「What am I」の答えを探すサンティアゴ巡礼旅。
お楽しみに!!
「Buen Camino!!」