「気の感応」が生じるとホメオスタシスが動き出す。
人間は必ず他者の影響を受けている。
影響という言葉を「気の感応」と言い換えてみてもいい。
ふたり集まれば、必ず他者との気の感応が生じている。
通常は同性よりも異性にふれた時の方が感応が生じる。
異性で、かつフェロモンが最も出ている高校生くらいの年代の人にふれれば
かなり鈍い人であっても自分の中で生じた「気の感応」を感じることができる。
フェロモンが最も出ている時期ってことは
生き物として生殖行為に最も適している時期なんだから
異性との気の感応が最大化となるのは当然のことだよね。
晩年、初代総理大臣の伊藤博文は若い舞妓さんと添い寝して夜寝ていた。
それは気の感応を最大化するのに理に適っている。
男女間で気の感応が生じやすいのはもちろんなんだけど
ふれていて最も気の感応を感じさせられるのが
ママのお腹の中の胎児にふれたとき。
もともと一つの細胞だったものが
10ヶ月で赤ちゃんのサイズまで大きくなる。
生まれ出た後の無意識運動の仕事よりも
遥かに大仕事がママのお腹の中で行われている。
生まれ出た後よりも気が活発に動いているために
胎児とのあいだでは驚くほど気の感応が生じる。
大人にふれた時には生じない程の気の感応が生じる。
まったく別のエネルギー体にふれたかのような気の感応が生じる。
ぼくら大人は胎児と比べると全然感応しない。
それでも普段と違うレベルで気の感応が生じる時がある。
一番分かりやすいのは発熱しているとき。
単に体温が高いからって理由だけじゃなくって
猛烈にカラダの中が活発に動いているから。
デング熱で高熱で立つことすらままならなかったカラダは
普段のカラダが居眠りしていたのってレベルで猛烈に動いていた。
ご本人は息も絶え絶えって状態だったにも関わらず
生命に関わる緊急事態に陥って無意識運動がフル稼働していた。
だから気の感応が凄かった。
愉気をしていて止まらない程の活元運動が出てきた状態のカラダも
気の感応が強く生じている。
その活元運動の中には号泣も含まれる。
嗚咽を漏らして号泣されている人などは
とても強く気の感応が生じているのが感じられる。
無意識運動の活動度合いは気の感応に比例する。
整体指導では愉気をしていくことで気の感応を起こしたい。
無意識運動が自由に動けるように誘導したい。
触れられた当初はぼくの手の温かさを感じる。
自分のカラダで気の感応が生じると、
感応した自分の気が加わって触れられた処の味わいが変化してくる。
気の感応でホメオスタシスが動き出してくれればしめたものです。
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