見出し画像

大あくびが出ると美しくなっちゃうわけ。

鬱やパニック症候群、不眠症などの方が来室されたときに

日常生活で大あくび出ていますか?

って質問を投げかけると

みんな一様に驚いた表情をされて

そういえば大あくびなんて久しく出ていませんって返事が返ってくる。


そういった慢性的に気分が落ち込んじゃっているひとは

漏れなく表情が動かなくなっている。


ぼくはその状態の顔を

顔が閉じっちゃってるって表現している。


表情が動かなくなった期間が長くなると

実際に表情筋が張り付いて硬張ってしまう。


実際にぼくが大卒で就職した会社で悩んで

心身症になったときに

自分の今の状態が相当まずいぞって気づいたのは

出社して午後になると毎日39℃近い発熱をすることよりも

自分の表情がまったく動かなくなっていることに気づいたときだった。

好きな映画の作品や小説をみても

自分の表情が能面みたいに動かなくなっていた。


当時の残っている写真を見ると

デート中のものですら

顔が閉じてしまっているもんね。

あの時は相当煮詰まっていたことが写真からも読み取れてしまう。


頬骨や鼻の下、目の周り

口を縦に拡げる筋肉や、横に拡げる筋肉も硬張っているのが

自分でも確認できてしまう。


カラダが緩められることを学んでいく過程で

ようやく自分であくびを誘導できるようになると

まずは口周辺が緩んでくる、

ところがあくびが出ているのに

思いっきり眉間にしわを寄せている人がいたりする。


それだと顔の下半分は開いてくるんだけど

上半分はがっちり閉じてしまったまま。


大あくびというのは自然と呼吸の幅が最大になる。

そして顔が全部ひらいてくる。


女性は美しさのためにメイクに余念がないけれど

美しさに目を惹かれる要素には

表情がみずみずしく動くって要素がとっても大きい。

だから表情筋が硬張っていれば美しくは見えない。


役者は舞台本番前に

活舌を良くするためや、表情がよく動くように

表情を大きく動かす準備に余念がない。


芸能人の付き人をやっているときによく見かけた。

舞台の出番前に表情を思いっきり動かして準備している役者

本番前に口を大きく動かして準備をしているアナウンサー

見られる職業の人は表情がみずみずしく動くように準備をしている。


だから役者の下積み時代などに

眼精疲労が酷い職場で働いたりすると

表情が硬張ってしまうので

みずみずしい表情を演技で現わすことが難しくなってしまう。


そもそも硬張っているって緊張しているってことだからね。

硬張ったひとに接すると

相手にも硬張りが伝わるので全然心地よくない。


整体指導によって自分で緩められなかった硬張りが緩んだり

大あくびが出るようになった方は

表情が柔らかくなる。

その柔らかさは接したひとには心地よさとして感じられる。

もともとが猛烈に硬張っていた人が緩むと

その次に来室されてドアを開けられて顔を合わせても

一瞬、どなた?って感じるほど

まるで別人のように見える方までいる。


そう見えてしまうのは

大あくびによって顔がひらいてきたからなの。

顔がひらいて表情が動くようになって

美しくなってしまったからなんだよね。














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?