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京都へ行こう❣【265】

今回は、高台寺塔頭『圓徳院』に行って来ました。今年は、北政所(ねね)が亡くなってから400年にあたり、遠忌を記念して南庭がリニューアルされています。

【アクセス】
京阪『祇園四条駅』下車。徒歩約15分。
私はいつも八坂神社を通り抜け、『石塀小路』を歩きます。

正門

9月5日撮影

方丈

南庭『慈愛』

北山浩士 作庭

市松模様が印象的です。
重森三玲をオマージュしたのかな?
※東福寺に市松模様のお庭があり、重森三玲が作庭しています。

盛り砂は、『過去』『現在』『未来』。
『慈愛』を懇願した北政所(ねね)の世界観を表現しているそうです。
日が当たると白砂がキラキラと光ります✧*。

今回は、こちらをトップ写真にしています。
市松模様には『永遠』や『繁栄』の意味があり縁起が良い柄として知られています。

枯山水体験コーナー

体験コーナーがあったので、チャレンジ。
簡単そうに見えますが、力加減が難しい💦
白砂の線引きは、精神修業であり、心理療法にも応用されています。

ひばりん作

そして出来上がった枯山水がこちら。
『自分、不器用ですから』←高倉健さん風に
読んで下さい(笑)
重森三玲ファンらしく『三尊石』とかにすれば
良かったかも!

『松竹梅』襖絵

木下育應 作

秀吉好みの金箔の襖絵が続きます。

『雪月花』襖絵

志村 正 作

『山水図襖』【重要文化財】

長谷川等伯 筆
※高精細複製作品

こちらの襖絵は、長谷川等伯の出世作。
51歳の時の作品で、桐文様の唐紙面に描かれた非常に珍しいものです。
ショーケースの中に展示されていました。

描かれている風景は、生まれ故郷である石川県七尾市の景色。五七桐紋を『雪』に見たてたのではないかと言われています。

400年前は、今よりも白い紙面に白銀の桐紋が
押され、その上に墨を施した襖絵であったと考えると、『雪』に見たてたその発想が素敵過ぎます✧*。

秋の特別展では、『山水図襖』の全面(32面)が公開されます。
(令和6年10月25日〜12月15日まで)

無盡蔵(むじんぞう)

無盡蔵に展示されていた掛軸の一部をご紹介。

鳥獣戯画

建仁寺 竹田益州老師 筆

原画は高山寺所蔵。
動物たちが人のような動きをしています。

分福茶釜

白蛇

弁財天の使いであり、金運を呼ぶ善性の存在の白蛇。水神でもあるため、夏の涼気を呼ぶ象徴として飾られます。

手水鉢

歌仙の間

『歌仙の間』は狭いので、毎回どう撮ろうか
悩みます。今回は小野小町の額がメインです。

蓮独鯉襖絵

藤井湧泉 作(中国名は、黄稚)

北庭【国名勝指定】

伏見城北政所化粧御殿の前庭を移した北庭は、
小堀遠州が作庭しています。

大小合わせて200以上もの庭石が置かれているのが特徴。各地の大名達が『巨大な天然石』を寄進しています。
桃山時代の豪華さが伝わる庭園です。

豊臣秀吉公

北政所ねね

丸窓

圓徳院の出口から見た『北庭』

三面大黒天尊天

この大黒天は、弁財天と毘沙門天の顔も併せ持っていることから、三面と言われています。
秀吉公の念持仏です。

歌仙堂

歌仙堂は、歌人の木下長嘯子(北政所の甥)が約400年前に東山霊山に建てたものを、1919年に圓徳院に再建しています。

36枚の杉の天井板には、さまざまな表現方法で歌仙が書かれています。

いかがでしたか?
10月25日から秋の特別拝観が始まります。
リニューアルされた南庭と長谷川等伯の襖絵と北庭の紅葉が見どころです。
高台寺と圓徳院の拝観料がセットになっている『共通券』がお得です。
個人的には、ライトアップをおすすめします。

最後に『とっておきの禅寺体験』のご紹介。
(予約不要・拝観料のみで体験できます)

【とっておきの禅寺体験】
※写経・写仏
※枯山水体験
※五体投地
※三面大黒天 撫仏
※お抹茶(別料金が必要)

私は、『枯山水体験』をしている時にこの紙を渡され、スタンプを3つ集めると【御守り】として持って帰れるという説明を受けました。

秀吉公の念持仏である『三面大黒天』を触り、1つだけ願い事をします。
欲張ってはいけません。

最後の1つは『五体投地』にしました。
絵文字だと _(-ω-`_)⌒)_ こんな感じ。
最も丁寧な礼拝の所作で、両肘・両膝・額を
地面につけて祈ります。
ちゃんと出来てなかったけど押しちゃった!
『五体投地』を選ぶと、仏様との結縁の印に『御朱印札』を1枚持って帰れます。

最後までお読み下さりありがとうございます❣