流れ星(エッセイ/シロクマ文芸部)
【流れ星】
ニセモノの飛行機雲が流れると感じた真昼は、僕たちの本当の空はどこだと思ってしまうのです。
太陽が沈んであたりが暗くなってゆくと、とてつもないネオンサインが星のように流れ出します。流行に沿って、ついたり消えたり。用を終えたらすぐに違うかたちに替えられてしまうネオンサイン。余りにもたくさんありすぎて、変に眩しすぎて、未だに僕は心を開くことができずじまいです。
何もかも進化してゆく時代に、もう人工の流れ星をつくるのは簡単なことかもしれません。また、高額のお金を払え