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氷河を見てみたい

 僕の地図帳にグルグルと力強く赤ペンでマーキングされた2つの場所。1つは屋久島。そしてもう1つはアルゼンチンにあるペリトモレノ氷河だ。

 「いい、屋久島とペリトモレノの氷河だけは絶対に行って。感動するから。マーキングして」

 大好きだった地理の先生はそう言ってテストに関係なく、絶対に行った方がいい場所2つを教えてくれた。

 屋久島に行くという夢は大学時代に叶えた。屋久島はとても自然のパワーあふれる島だった。ただスケジュールのミスで縄文杉を見れなかったのは後悔している。それでも他の屋久杉でさえ、大きなパワーを感じた。そして森からは精霊が潜んでいるのではないかと思えるほど、神秘的なオーラをまとっていた。神様はきっとこの島のどこかに宿っているのだろうと真面目にそう思った。

 そして帰りのフェリーから見えた種子島のロケットは、大きな空と海と人類の叡智とそれを超越した宇宙の存在がそのひとつの景色に同時に現れたとても美しい瞬間だった。

フェリーから見えた種子島のロケット


まだ僕にはペリトモレノ氷河に行くという夢が残っている。

巨大な氷河を目の前にして僕は一体何を思うのだろう。

絶対に行ってこの目でその氷河を見てみたい。


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