松本市立博物館 常設展示室ガイド
更新が月単位で滞っていますが…これが通常運行だと思います(汗
松本市立博物館がオープンします
松本城のお堀の中にあった松本市立博物館が、場所と装いを新たに、10月7日(土) 10:00にオープンします。
建物自体はだいぶ前に完成していて、収蔵品チェックや展示ケースの「枯らし」などを行い、今はオープンに向けて最後の追い込みの時期です。
オープンまであと15日となり、学芸員や関係者の皆さんはさぞや忙しい毎日だと思います。
その新博物館の常設展示室で、展示品の説明を行う、ガイドの養成講座に参加する機会を得ました。
新博物館の常設展示
新博物館の常設展示は、旧石器時代から現代までの歴史に沿った展示ではなく、設定したテーマごとの展示になっています。
松本がもつ多くの魅力を、
お城のあるまち
にぎわう商都
開かれた盆地
ともにある山
伝えてきた心
生きる力
変わりゆく社会
継いでつなげて
の8つのテーマに分けて展示・紹介する内容になっています。
時間の流れで追うのではなく、テーマごとに知ってもらう展示は面白い試みだと思います。
常設展示の目玉となるのが、入室すぐにある城下町ジオラマ!
お城のジオラマや模型は展示している博物館は多いですが、城下町全体をジオラマにしているのは珍しい上に、日本最大級の大きさでの再現です。しかも、敷居が低くされているので見学しやすくなっています(お手は触れないように!)。
馬に乗ったお侍さんや、井戸端会議をする人などもいて、これを見ているだけで30分は経ってしまいそうな感じです。
もちろん、江戸時代の古地図に則って作ってあるんですよ。
常設展示室ガイド講座
常設展示室ガイド講座は6月から始まって計7回の連続講義で、今度の9月23日で最終回となります。
7回となると出られない日もありましたが、常設展示を担当された学芸員の方々から、参考になる話をたくさん聞くことができました。
何より、このガイド講座は新博物館の講堂で開催されたので、オープンに先駆けて入館・見学できるという、嬉しい講座でした。(役得♪)
先述の城下町ジオラマの他にも、正月に開催されるあめ市で披露される宝船や、乗鞍の石灰華、美ヶ原の鉄平石、コトヨウカという民俗行事の藁馬、などなど、各テーマごとの展示も充実しています。
博物館に出かけて見学するのは楽しいものですが、展示品やその周辺を説明していただけるとより楽しく、理解が深まりますよね。
ガイド講座に参加した自分には、来館した方に、これら展示品を分かりやすく説明することが求められるわけで…。
お越しになった方々に楽しんでもらえるべく、勉強しながら活動していこうと思っていますので、温かい目と心で見ていただければ幸いです(笑)
目指すは、博物館の展示や説明を聞いてくださった方が、実際に現地を訪ねてもらい、松本の魅力を感じてもらえるようになることです。
ぜひ新博物館に足を運んでいただいて、松本の魅力を体感してください。
■ 2023/10/4 追記
博物館の学芸員コラムにも掲載していただきました。