マニュアルは必要だけれど、それが全てではない
本当に苦手でした
ヘアサロンで行う、スタッフ教育の一つに ロープレ(ロールプレイ)があります。
多くのサロンで行っていると思います。
新人の頃、私はこのロープレが、物凄く苦手でした。
同じサロンの人たちとやるならば、いざ知らず。セミナーに参加して、他サロンの方と2人組みで、ロープレしますよ、なんて言われた時は逃げ出したい気分でした。(笑)
いつから出来る様になる?
多くの美容師は、技術だけではなく、 接客にしても、商品説明にしても、繰り返し練習し、お客様にきちんと伝えられる様にする、わけです。
めちゃくちゃトレーニングしないと不安という人もいれば、すんなり出来る人もいます。
それまでのアルバイト経験であったり、性格? 人と話すのが得意な人などは、比較的早いうちから、スムーズに出来る様にもなりますが、 個人差はあります。
ただ、経験してきて、ひとつ言えるのは、 苦手なのでやらない、仕方ないよね。というスタンスでいると、一向にスキルは磨かれず、 力はつかない。ということ。
トレーニングもコミュニケーションも、回数を重ねなければ、経験値も増えず、苦手なまま。 上手くならないままです。
そして、何回やれば上手くなるのか?にも 正解はありません。
マニュアル通りにやれば、 誰にでも、何にでも 対応できる!というわけではないことにも気付きます。 まずはトレーニングし、実践し、そこから学び、感じ取ること。
お客様とコミュニケーションをはかることで、 更にわかること、みえてくるものがあります。
自分の言葉で考える癖をつける
先日、後輩美容師が
「色々な先輩と仕事をさせてもらい、先輩たちのそれぞれの強みを勉強させて貰えたのは、本当に良かった。」
と話していました。
その視点、スタンスで物事を吸収し続けていればより多くのことを身につけられるし、 様々なやり方、言い回しが学べます。
そして、新たに、 こんなふうにやってみよう! 私らしく伝えるには?を考え、加えてみて 最終的に自分の味付けができる様になります。
学んだことを活かして、自分の言葉で伝える、 自分の考え方をエッセンスとして入れてみるということで、自分らしさになります。
多様性の時代、というのであれば
現在もですが、 この先ますます、様々な分野、産業で 独自化・差別化の必要性、そして多様性への理解と対応が問われます。
言われたことだけをやっていては、選ばれることも少なくなります。
マニュアル通り、セリフを覚えても、 相手に気持ちが伝わらない、ということも起こります。
マニュアルを覚え身につけることは、基礎を学ぶ上で大切なことですが、 基本を元に、自分で考えることに意識を向ける ことは、必要不可欠です。
人対人、の仕事では、必ずコミュニケーションがついて回ります。
これまで教えてもらったこと、マニュアルで学んだことに自分なりの考えもプラスして自分らしさに磨きをかける。
これはずっと必要とされる人になる、大切な要素ではないでしょうか?
Aya Horiguchi