出来るだけ時短で、という時代なので
早く終わりたい人が増えている
今、外出先でできるだけ密を避け、早く用事を済ませ、早く帰る、という流れになっています。
スーパーでも、密を避けることや短時間で会計出来る様に、キャッシュレス決済の案内アナウンスがよく流れてきます。
もともと、忙しい人が増え、 「時短」「効率の良さ」という言葉は、聞く機会が多くありました。
ですが、今は忙しいだけでなく、感染対策としての時短、効率の良さが重要視されています。
それは美容室でも同じ。 出来るだけ、早く終わりたい。 綺麗になりたいけれど、出来るだけ効率よく。 せっかくなのでリラックスしたい!という方もいらっしゃるでしょう。でも、なんとなく、滞在時間を気にされる方は多いと思います。
実は20分以上のギャップがあった
お客様が理想とする美容室での施術時間と、現実の施術時間にはギャップがあると言います。
その差は24.3分。 [女性モード社.美容師が知っておきたい50の数字]より (※この数字は、2012年のアンケート調査なので、今は違うデータになるのかもしれません。)
24分
この時間で何ができるか?と考えるとかなり色々なことができますね。
サロン内で24分を短縮させるとなると、 まとめて時間を削るというよりは、小さい短縮の積み重ねをすることで、時間を作ることができるのではないでしょうか。
何がお客様の不安なのか
施術工程の中で、どうしても削ることのできない時間はあります。 薬剤を使う施術は、決まった時間で操作しないと正確に作用しないので効果を発揮できません。
では、人が行う、シャンプーやカットの時間を 極端に短くすれば、良いのか?
そうすれば、喜ばれるのか?というと、 お客様は、ちゃんやってくれたのか?と不安に思ったり、不満が出たりするかもしれません。
おそらく、時間がかかることも気になるけれど、今、どんな状況で、何をしているのかがわからない、ということにお客様は不安を感じるのだと思います。
その不安を解消することが、お客様の満足度、 理想と現実のギャップの解消につながるのでは?
実況中継をする
ちょっとそれますが、電車が遅れたりすると、 駅員さんが、その理由をアナウンスされることがあります。
どのくらいの遅れなのか、理由は何なのか。
遅れていることにイライラする人もいるでしょうけれど、自分はこのまま待てばよいのか? それとも違う路線に乗り換えるべきなのか? の判断をしたくて、説明を求める人が多いはず。
施術をスタートする前に、どのくらい時間がかかるかお伝えするサロンもあると思います。
また、施術の間に 「今、何の工程をしている、どのくらい時間がかかる、このまま行くと、○時には終わる。」
がわかれば、よりお客様は安心できるのだとも思います。
今のご時世で、 時間を気にせずリラックスしていただく。ということは、なかなか難しいです。
誰しもが、早めに…というモード。
終わりの時間がわかり、安心できる。 次の段取りが読めるということが、今、求められていることかもしれません。
先行き不透明。 ではなく、ゴールの確認と滞在時間をより有意義に感じていただけるような案内、コミュニケーションが大切。と考えます。
Aya Horiguchi
https://ayahori1181.wixsite.com/website