日本の美容室、美容師に期待されていること
"口コミ" は、世界共通
日本に数年住んでいる、アジア出身の友人達に
「これまでに、日本でどうやって美容室を探してきたか?」「サロン選びのポイントはどんなところか?」
質問したところ、"友達に紹介してもらう"のが、一番安心だと話していました。
特にコロナ禍で、自国に帰ることが難しく、 「帰省したら美容室に行く。」が、 できない今、そういう外国人の方は大勢いらっしゃるのではないかと。
日本人でも、たくさんある美容室の中からお店を選ぶのは大変です。 外国から来た彼女たち達は、もっと大変。
そもそも、サロンを調べることも簡単ではなく、また、サロンを見つけても、慣れるまでは、 言葉の壁もあり、きちんとオーダーが伝わるか?など心配なことが多いようです。
日本の美容師の技術力の高さ、おもてなしが徹底されている、サロンがキレイ、商材のクオリティが高いのはわかっていても、行きつけが見つかるまで、慣れるまでは、お店を転々と探す人も多いようです。
友達からの紹介、は事前にサロンの様子がよくわかるから、不安要素は減ると言います。 口コミが大切、というのがよくわかります。
積極的に話した方が、喜ばれ、信頼される
お客様が外国人の方だと、日本語が伝わらないかも、わかってもらえないかも。と思って、説明をあまりしない美容師さんもいるようです。
ですが、友人達は、 美容師さんからのアドバイスは嬉しい、色々聞きたい、と言います。
きちんと施術してもらえる、丁寧にやってくれる、そして、ケアやスタイリングの方法も教えてくれる美容師さんのところに、また行きたい! と言います。
言葉が通じるのはベストですが、完璧ではなくても、伝えたいという想い、熱意があるかどうか、自分のことを考えてくれてアドバイスしてくれる美容師さんに、またお願いしたい。と
お客様のニーズは、国籍を問わず、 綺麗にしてくれる、寄り添ってくれるのが嬉しいということがよくわかります。
日本人は、シャイな人が多い、ズバッと言わないので、伝わりにくい、という外国人の方の声もよく耳にします。
プロとして、積極的に伝えれば、もっと喜んでくださるお客様は多いはず。
空気を読みすぎなくても良い!?
日本人は世界一、空気を読む、といわれます。 阿吽の呼吸、以心伝心で物事が進む、いわゆる、ハイコンテクスト文化。それが美徳ともされてきました。
ですが、"多様性"を重要視する今、空気を読んでいる場合でもなく、言語化しなければ伝わらないことは存在し、日本の当たり前が通用しないことは山ほどあります。
国籍も文化も違う人達とのコミュニケーションに、ハイコンテクストは通用しないですし、 はっきり意思表示しないと、 「あなたには、自分の意見がないのか?」 「言われなければ、わからない。」 「日本人は人見知りで、外国人と話したがらないでしょ?」 と言われたりもします。
言葉に出して伝えること、そこから議論したり、共感して、理解し合うことが問われる今、 思いや、考えていることをまず、自分の言葉で 伝えるということが大切。
特に
美容室、美容師に求めるものは、 綺麗になりに行く場所であり、綺麗にしてくれるプロ達、ということ。
その中から、一生懸命に施術をしてくれる、 アドバイスしてくれる、提案してくれる美容師と巡り会えたら、あのサロンに行こう!友達にも、紹介しよう!と通い続けたくなる。
もはや、シャイだとか、人見知りなのでとか、 言ってる場合ではありません。
日本の美容室、美容師への期待値は大きい! ということにもっと目を向けていきましょう♪
Aya Horiguchi